
●立石仲見世商店街の人気店『鈴屋食品』で買うべき絶品の自家製総菜をご紹介。中でもおすすめの「うずら豆」の正体とは?
子ども時代、小銭を握りしめ、心の中で買うものを唱えながらおつかいに行ったことはありませんか? 葛飾下町の立石っ子たちは、そのおつかい先が惣菜店『鈴屋食品』だったという人も多いはず。子ども心にありとあらゆる食品が揃う魔法の店に見えました。
大人になった今では、銀のバットに入った食品が並ぶ様子は懐かしく、どれもおいしそうでワクワクする食卓の味方です。
では、立石仲見世入口にあり、総菜が盛り沢山の『鈴屋食品』をのぞいてみましょう。
戦後すぐ立石の地に根を下ろした量り売りの『鈴屋食品』

ご主人によると、『鈴屋食品』は戦前、別の地で餅菓子屋を営んでいたそう。終戦後、昭和21年に立石の地で乾物屋からスタートし、大人気の惣菜屋になりました。ご主人と女将さんとその家族で営まれるアットホームなお店です。
店に並ぶ商品は、朝から作っているものと市場や専門店から仕入れているものがあります。手作りの惣菜の調理はご主人と女将さん。特に絶品と言われる惣菜類の味付けは女将さんによるものです。

出来上がった総菜が並びはじめるお昼に行くと、お客さんがひっきりなしにやってきて、総菜を買っていきます。惣菜がメインですが、漬け物、塩干しや鮭も人気。総菜は量り売りで、ビニール袋やパックに入れてくれますよ。