果たして吉野家の牛丼はどれ?

答えはズバリC。これが吉野家の牛丼(並盛・448円)です。
「さすがに“アタマ”だけの写真じゃわからないよ」という人もいたかもしれません。そこで、2枚目の写真は、ちょっとだけ引いたバージョンです。端っこに丼が少しだけ見えますよね。これが大ヒントです。

『吉野家』の丼は有田焼で、伝統的な絵柄とロゴマークが描かれています。そして、ちらっと見えた丼内側の上部の幾何学模様のような絵柄は、ご飯を盛るときの目盛りにもなっているんだとか。というわけで、もう少し引いた写真がこちらです。

ちなみにAは『なか卯』の「和風牛丼」(並盛・490円)、Bは『すき家』の「牛丼」(並盛・400円)、Cが『吉野家』で、Dが『松屋』の「牛めし」(並盛・400円)です。
並べてみると、丼の違いで一目瞭然。そして、牛肉のカットの違いや脂の多さ、色味もそれぞれ異なることがわかります。

『吉野家』の牛丼は肉がやや大きめにカットされていて、しかもふっくら。そして味付けは最も薄め。しかし、肉の旨味やコクはしっかり感じられます。また玉ネギも他の3つとは一線を画し、クタクタに煮込みすぎていないので、玉ネギ優しい甘みとともに、程よい食感があります。

とはいえ、牛丼の味の好みはそれぞれ。吉牛より松屋やすき家が好き! という人もいると思います。そこは好みとしかいいようがありませんが、今回、筆者が食べた感想をまとめておきます。
・『なか卯』は肉の食感がしっかりしていて、すき焼き風で出汁の風味が強い
・『すき家』は肉が多く、脂身も多いので柔らか。甘すぎず、あっさりしていて軽め
・『松屋』の「牛めし」は、肉はやわらかく甘いタレが染み込んでいて、味が濃いめ
ちなみに筆者はやっぱり“吉牛”が一番好きですが、みなさんはどこの牛丼が好みですか?
(撮影・文◎土原亜子)