『大阪王将』に東大阪のご当地ラーメンが登場! 話題の「高井田の黒い中華そば」を食べてきた

『大阪王将』に東大阪のご当地ラーメンが登場! 話題の「高井田の黒い中華そば」を食べてきた
食楽web

●調査内容:『大阪王将』から東大阪のご当地ラーメンが登場。「高井田の黒い中華そば」は旨いのか? 食べてみた

「元祖焼餃子」を始めとする多彩で美味しい“町中華”が評判の人気チェーン『大阪王将』では、ただ今期間限定の新作メニュー「高井田の黒い中華そば」を提供しています。

店頭のメニュー(食楽web)
店頭のメニュー(食楽web)

 昨年10月のスタート以来、多くのお客さんから高い支持を受けている「国宝級お宝めし」シリーズの第3弾となる今回の「高井田の黒い中華そば」は、大阪府東大阪市西部を中心に戦後から長きに渡って親しまれているご当地ラーメン「高井田ラーメン(高井田系、高井田ブラック)」がモチーフ。真っ黒なスープに太麺、たっぷりの青ネギとチャーシューが特徴とのことですが、そもそもラーメンに関しては「へえ、高井田系なんてあるんだ」と宣ってしまうほどの半可通。味のイメージが全く付いておりません。一体全体どんなテイストになっているのか、実食にて詳しく調査してまいります!

「高井田の黒い中華そば」750円(税込)。+110円で麺を大盛にできます。
「高井田の黒い中華そば」750円(税込)。+110円で麺を大盛にできます。

 タブレットでのオーダー完了から、約6分でお目当てのラーメンが運ばれてきました。確かにこれは“ブラック”だ! こんもり盛られた青ネギ、太めのメンマ、その下には複数枚のチャーシューがいます。

スープは見た目ほど濃くなく、醤油の優しさと力強さを感じる味わい
スープは見た目ほど濃くなく、醤油の優しさと力強さを感じる味わい

 まずはスープでしょうということで、レンゲで一口。醤油の濃さは見た目ほど強くなく、醤油の優しさと力強さが絶妙なバランスの上に成り立っているのを感じます。すっきりした味わいで脂っこさは皆無。これはウマい!

麺は中太ストレート。抜群のコシとスープの絡みの良さを備えています
麺は中太ストレート。抜群のコシとスープの絡みの良さを備えています

 続いて麺。中太ストレートで、リフトするとスープを表面にしっかりと纏っているのが見て取れます。ずずっと啜って麺を噛むと、コシの入った力強い食感と麺自体の味、一緒に入ってきたスープの味わいも加わって、ナイスな美味しさが口に中に広がります。このスープにはこの麺しかないと思わせるほどのジャストマッチな組み合わせです。

 そしてチャーシュー。8枚も入っていたのが実に嬉しいところです。脂身の少なさを見るに、これは豚モモ肉を使ってるのかな? 柔らかな食感に続いて、肉の繊維の間からスープの味がじゅわ~んと染み出てきます。中心部までスープの色に染まっていたあたり、スライスした後すぐにスープへ漬け込んで、肉の隅々まで味を染み込ませていることがわかります。おかげでチャーシューだけが浮いちゃう“余所もの”的な感じがなく、ラーメンを形作るパーツの一部として溶け込んでいます。こういうチャーシュー、ありそうで意外とないんですよね。

 青ネギと太目のメンマも食感と味わいに変化を加えるアクセントの役割をしっかりと果たし、味変を挟みたくなるような余地も一切なし。スープを完飲して完食となりました。美味かった。ごちそうさま!

調査結果

 醤油系のラーメンといえば、鶏ガラだったり、豚骨醤油だったり、また魚粉の風味を効かせたりと、醤油プラス何かのアレンジにすっかり慣れ切っていただけに、今回の「高井田の黒い中華そば」のあっさりしながらも優しく力強い“ベースの醤油が主役”な味わいは、逆に新鮮に感じました。

 このスープに負けない中太ストレート麺の食感と味わい、スープの味を邪魔しないチャーシューに、青ネギ&メンマとシンプルな具材も◎。東大阪市のご当地ラーメンという、知る人ぞ知る存在に留まっているのが不思議なほどの美味しさでした。これを契機に知名度が広まって、スタンダード化が進んでほしいなあというのが正直な感想です。週2週3でも飽きずに食べられる味を、何だか久々に体感できた気がします。

 提供期間は3月26日までと日にちにたっぷり余裕がありますので、『大阪王将』に訪れた際はぜひオーダーして、ナイスな味わいを堪能してみてはいかがでしょうか。

(撮影・文◎河西まさあき)

●DATA

高井田の黒い中華そば

期間:2023年2月8日(水)~3月26日(日)
販売:一部店舗を除く国内の『大阪王将』
https://www.osaka-ohsho.com/
※一部店舗では価格が異なります