ゴハンだけで1kg超え!「ジャンボヒレカツ定食(ライス大盛)」トータル1814g

目の前にやってきたのは揚げたて、衣がカラッとした旨そうなヒレカツ、そしてとんがった大盛りゴハン。早速計測です。直径27cmの皿に盛り付けられたトンカツ&キャベツは、一番高いところで高さ約6cm、重さは546g。ゴハンは直径15cmの茶碗に高さはなんと18cm。重さは1018g、味噌汁は250g(全て器の重さを除く)。トータル1814gの豪快定食です。
早速一口! 荒めのパン粉はザックザクの食感。最初の一切れ目はソースをかけず、そのままで味わうと、ヒレ肉自体の旨みに塩コショウがほんのり感じられる美味しさ。ザクザクとジュワッとと、むっちり感がやってきて口の中で幸せを感じます。そこでゴハンも一口! カツ&キャベツが0.5kgに対しゴハン約1kg。ということは、1:2で食べ進められる計算になります。この後ソースをかけて味わうことを考えるといいバランスかも。

「うちはね、いろんなものを揚げているから、油がそもそもうまいんだよ」と話すのは店主の阪本純太郎さん。ヒレカツの肉は「いいレベルの肉を揚げる前で260gぐらい」とのこと。パン粉は荒めで、下味は塩コショウのみ。
そして、なぜこんなにデカ盛りに? と店主に聞くと、「ウチは美味しいものをお腹いっぱい食べられる定食屋さんだからね」とにっこり。店主のお父さん、先代からデカ盛りで出しているそうで、近くにある東海大、産能大、専修大の腹ペコ大学生はもちろんのこと、試合などの遠征で伊勢原にやってきた高校生なども来て、みんなでデカ盛りを注文し平らげていくそうです。

そもそも油が旨いってどういうこと? と思い、改めてメニューを見直してみると、ヒレカツにロースカツ、チキンカツにバラかつ、串カツ、コロッケ、メンチカツ、とり唐揚げに牛唐揚げ。アジフライにナスフライ、イカフライ、エビフライ、貝柱フライ、カキフライも定食メニューに。確かにいろんな食材の旨み、油に滲み出てそうな気がします。
そして、ジャンボヒレカツもジャンボロースカツも、スペシャルとかチャレンジとかのメニューではなく、普通によく注文が入るそうで「結構食うよみんな。こっちがびっくりするほど」と店主。だから完食するためのアドバイスは特になし。『麻釉』はこれぐらいのボリュームで出てくる、ということがわかっている常連さんが多いんだと思います。

もし食べきれなかった場合、持ち帰り用の容器をもらえるので、無理はしなくても大丈夫。とはいえ、出来立てのうちに食べきりたい。卓上にはソースや醤油、塩、七味などが置いてあるので、揚げたてそのままを味わった後はソースをかけて一切れ、時々塩とちょっと七味に切り替えてさっぱりと味わって。などしながらゴハンと共に食べ進めます。

ちなみに他のメニューについても聞いてみると「ウチはカレーも大盛りだね。皿がデカくて深いから。『カツカレー』(1350円)も、実は1.5kg超え? 2kgぐらいあるね」と店主。
ちなみに「カツカレー」はカツがヒレorロースorチキン、ルーはポークorチキンで選べる上、「メンチカツ」(210円)や、「とり唐揚げ」(2つ200円)などのトッピングもカスタマイズ可能だそうです。

ちなみに店主の阪本さんは毎月第2土曜日に「イセハライクの湘南イセハライチ」、第4日曜日に「イセハライクの山のイセハライチ」を主催、フリーマーケットや直売、音楽、ステージイベントなどで伊勢原を盛り上げている街の有名人。イベント会場では姉妹店『茶珈』のカツサンドを販売しているそうです。なので、週末に来て“イセハライチ”を楽しんだのち、『麻釉』でお腹いっぱいになる、というのもいいかもしれません。詳しい情報は「イセハライク」で検索を。
創業から45年。ず~っとデカ盛りの店として今やレジェンドになっているお店は、量はもちろんのこと味もしっかり旨い! 次回は、2kg近い「カツカレー」にするか、ランチタイムの660円メニューでリーズナブルに楽しむか。とにかくメニューが多いので、何回来ても飽きないこと確実です。新宿から小田急で快速急行に乗って約1時間。なので遠足気分で来るのも良さそう? また近いうちに食べに来たいと思います!
(取材・文◎いしざわりかこ)