鰹節が踊る「マンモスラーメン・大盛」1127g!

食券を渡し数分。目の前にやってきた「マンモスラーメン」の大盛。まずは計測です。直径20cmの器に高さ約18cm、重さは1127g(器の重さを除く)。良い感じのボリュームです。
そして、特徴的なものの一つが、もやしタワーの上にトロトロ背脂、ではなく花かつおがふわふわ踊っていること。これだけでまずテンションが上がってくる!
早速一口! このルックスなのに、重くない。軽やかな美味しさです。トッピングの花かつおはもちろんですが、魚粉も入っているので魚系のすっきりとした旨みが口いっぱいに広がります。スープに背脂は入っているけれどギトギト感かなり低め。どこか品を感じる美味しさです。

「スープは豚骨、鶏ガラがベースで醤油ダレ。油は背脂です。麺は極太の平打ちストレート麺、並の場合茹で前で180gですが、大盛りだと270gになりますね。具は豚バラのチャーシュー2枚にモヤシ、花かつお、刻み生ニンニクです。モヤシも、麺大盛りの場合ボリュームアップしているんですよ」と話すのは店主の内藤寛さん。大盛りでもあっさりいけるラーメンなので、構えずに食べてほしいとのこと。
ちなみに「マンモスラーメン」の大盛りは多い日で20人ぐらい注文が入るとのこと。その中でスープまで完食していく人は10人ほどだそうです。

おそらく「マンモスラーメン」という名前なので、ものすごくでっかい、またはボリュームがとんでもない、という印象を持つかもしれないですが、実はこの「マンモス」、動物のマンモスではなく、漫画「明日のジョー」に出てくる「マンモス西」からとったもの。
漫画「明日のジョー」で主人公のジョーと一緒にプロボクサーとなった西寛一ことマンモス西。過酷な減量に苦しみ、ジムを抜け出して屋台うどんの店に行った結果、ジョーにバレてボコボコにされます。この「マンモス西」が思わず食べたくなるような一杯を作りたい、という店主の気持ちから、名前が「マンモスラーメン」に。
そして店名の「泪橋」も、ジョーやマンモス西のいた「丹下ジム」が泪橋の下にあることから。店名とラーメンの名前、リンクしているんです。

卓上にはコショウ、一味、お酢が置いてあるので多少の味変は可能。ただ、店主の言う通り、思っている以上にあっさりいけるので、味変は特にせず、そのままスイスイといけちゃう美味しさ。うん、私がマンモス西だったら、屋台のうどんに行かずに、ここのラーメン食べる。でもってジョーに見つかってボコボコになってもやむなし。もぉそれぐらい美味しい。
動物系と魚介系の合わせ方、バランスが完璧だと感じる『ラーメン泪橋』。午前中、溝の口に用事があった後は、ラーメン泪橋に寄ること決定です!
(取材・文◎いしざわりかこ)