ツヤッツヤの茹でたてうどん! 肉汁うどんダブル盛り1242g

目の前にやってきたのは、ツヤッツヤに輝く乳白色のうどんに、褐色のつけ汁。早速計測です。直径24cmの皿に盛られたうどんは高さ約8cm、重さ1242g。肉汁の方は直径16cmの丼に335g。トータルで約1.6kg。もしつけ汁が残って割り湯を入れれば、1.7kg超えの総量になる可能性あり。
計測を済ませて一口! うどん、つるっつる、そしてもちっもち。食べやすい! 埼玉なので、武蔵野うどんのようなゴッツくてわしわしなのかと思っていたら、コシがありほどよく柔らかくて食べやすい! 安心して食べるスピードを加速させていきます。もちろん小麦の香りもしっかり感じられます。

「うどんは2種類の国産小麦をブレンドした自家製のうどんで、つけ汁は鰹やサバ、ウルメイワシや宗田節、真昆布などで出汁をとっています」と話すのは店主の荒井康晴さん。実はこの店、荒井さんが10年前に脱サラして始めたお店。
うどん屋さんを始めようと思い、香川に本社がある製麺機メーカーの学校に入ってうどん作りを学び、つけ汁は大阪の業者さんにサンプルを出してもらったのち、荒井さんが作り上げたもの。だから武蔵野うどんではなく、香川と大阪と荒井さんのアイデアのミックスうどん。
だからワシワシ武蔵うどんの硬さじゃないんです。ちなみに店内の張り紙には、「柔らかめの茹で加減できます」「あつもりできます」の文字も。ここでは、うどんを食べて顎を酷使することはなさそうです。

食べながら店内を見回すと、角のテーブルに天ぷらが。1つ100円と良心的価格。そしてトッピング用のわかめ、生たまご各70円もあり、途中で味変用に頼むのも良さそう。ダブル盛りじゃなかったら、トッピングなども楽しみたかったなぁ。「キノコやネギなど野菜はなるべく地のものを使っています。醤油も地元の醤油蔵のものなんですよ」と店主。うわ~、それ聞いたら、余計に食べたくなってきた!
そして店内の壁には、いろんな雑誌の、近隣の観光や散策ガイド記事が貼られています。おそらくですが、バイクや車で来た人がここで食べた際、ついでに近くで遊ぶ情報を仕入れるためなんだろうなぁ。バイカーが目的地としてくる店はボリュームがある料理を出すところ結構多め、というのは“デカ盛りあるある”の一つだったりします。

そして食べ続けているうちに気になったものが。それは卓上にある佃煮のようなもの。おかかおにぎりの中身みたいなものが自由に取れるようになっています。これは?
「自家製ふりかけです。ダシガラを甘く煮つけたものですね。つけ汁が薄くなったら足すのもいいし、最後にこれを入れて割り湯を注いで味わうのもおすすめですよ」。なるほど! つけ汁に入れて強化するもいいけれど、うどんにそのまま乗せて食べても美味しい。味変、というほど変化はないけれど、ちょっと違う食べかたとして自家製ふりかけ、あって正解!

今回はダブル盛りを注文しましたが、実はその上の1.5kg盛りがあり、こちらは通常メニューの500円増し。シェア不可です。
「うどんだから、1.5kgでも意外とツルッといけちゃうんですよ」と店主。つけうどんは小盛り約450g、並盛り約600g、大盛り約800g、特盛り約1kgとあり、「特盛は結構出ていますね~」。外回りのサラリーマンやガテン系の人など、普段から体を動かしている人がよく頼むそうです。
思っていた以上にツルッといけたダブル盛り。次回はその上の1.5kg盛りに挑むか、それとも特盛にダウンして、天ぷらや季節限定のもつ煮込みなどを堪能するか。行田市エリアに来たら必ず寄りたい、ツルシコモチのうどんでした!
(撮影◎小嶋裕 取材・文◎いしざわりかこ)