色は穏やかなのに、パンチのきいた「激辛チキンキーマチャーハン」!

目の前にやってきたのは、スパイスのいい香りが漂うチャーハン。ビリヤニでもなく、フライドライスって感じでもなく、ほんとチャーハン。半円形だし、炒り卵入っているし。ただ香りが中華や日本ではなくインド・パキスタン・スリランカとかの感じ。とっても美味しそうなフライドライスです。
まず一口! やはりスパイシー。最初にお米の甘さがくるけれど、すぐにいろんなスパイスがやってきます。最初は行けそう、と思っていたけれど、2口、3口と食べ進めていくうちに辛さが口に蓄積されていく。1/4ぐらい食べたところで、もぉ口の中ビリッビリ。痛いぐらいの刺激。やはり激辛の名前は嘘じゃなかった~!

涙目になりつつ、ラッシーをごくごく飲みリセット。シェフに、辛さのレベルを聞くと5~7辛とのこと。5~7でこの辛さっ!? 50辛とか80辛頼んだらどうなっちゃうの? まだお皿には3/4のチャーハンが。食べ切れるのか自分?
「チャーハンにはフライドチキンを切ったものに、ネギ、長ネギ、トマト、スパイス、いろいろ入っていますね。お米は日本米ではなくチャーハン専用のインドの小さいお米を使っているんですよ」とシェフ。スパイスは、クミン、ジンジャー、ガーリック、シナモン、コリアンダー、コショウなどを使っているとのこと。おそらくですが、唐辛子とブラックペッパー効果で口の中が痺れまくっている気がします。

そういえばルーの存在を忘れていた! ということで、もしかしたらまろやかになるかも、と思い、一緒に出てきたカレールーをチャーハンにかけます。そうそう、カレーチャーハンを探しにきたのに、カレールーとチャーハン、別々で味わって完食しちゃダメでしょ。
カレールーはチキンカレーがベース。少しとろみがあります。かけて食べると、旨みが一段アップする感じ? でもチャーハンだけの時とはまた別の辛さが襲ってきます。すっごく美味しい。でもスパイスや辛味が一団となってやってくる。これまでに食べてきたカレーチャーハンの中で、辛さでは一番突き抜けている。チャーハンだけだとビシッとした辛さ、そしてカレーをかけると奥深い辛さに。半分を超えると、全身がぽかぽかしてくるというじか、うっすら汗が出てくる。スパイスってやっぱりすごい!

そもそも、カレーチャーハンを出すようになったきっかけは?「2~3年前から考えていたメニューでね、みんなコロナで心配でいっぱいでしょ。生活が大変。みんな元気がない。でもチャーハンならみんな食べられる。そしてチャーハンとカレーだったらもっと元気になるでしょ」。なるほど。お客さんに元気になってもらいたいから、カレー&チャーハンなんですね。
「激辛チキンキーマチャーハン」はランチタイムにはよく注文が入るとのこと。もちろんテイクアウト可能です。ただ、辛いのがあまり得意じゃない人は、辛さのレベルは低めで注文するのをおすすめします。

お腹はまだ満腹じゃない。しかし口の中がビリビリに痺れて、次の一口になかなかいけない。そして汗もびっしり。しかし、残り5~6口分のチャーハン、なかなか食べ進められない~。オーナーもシェフもニコニコしながら「頑張って~」って声をかけてくれるのがちょっと恥ずかしい。いや、だいぶ恥ずかしい。
なんとか汗だくになりつつも時間をかけて完食。そしてカレーチャーハンだけじゃなく、ラッシーや水の大量摂取もあってお腹がパンパンになった気がします。だけど、元気になれるカレーチャーハン。体が芯から温かいし、汗もかいてなんかスッキリした気もするし。お腹パンパンだけどもたれないのはおそらくスパイス効果? きっと辛いのが好きな人だったら、この旨みも刺激もどハマりする美味しさだと思われます。
次回はいろいろな種類が置いてあった、インドビールと合わせて食べたいなぁ。もちろん焼鳥も一緒に。フレンドリーかつお客さんへの愛が溢れる店で食べるチャーハンは、うまいのはもちろん、激辛の名に間違いなしのお店でした。
(取材・文◎いしざわりかこ)