ジェットコースター感覚? シーフードグリーンカレーがたっぷりかかったオムチャー!

メニューを見たとき、カレーの上にオムライスが乗っているのかと思っていたけれど、実際は半分に畳まれたオムライスの上に、たっぷりのグリーンカレーがかかったスタイルで登場。香りがいい~。一気に旅行気分。
「できる限り食材や調味料はタイから持ってきているのと、タイ人シェフが調理しています。日本人が作るのとは一味違う美味しさなんですよ」と話すのは社長の河井さん。使用している器の一部や飾ってある雑貨などもタイから運んできたものだそうです。

オムライスの中を割ってみると、シンプルなチャーハンが顔を出します。「チャーハンはタイ米をグリーンカレーのルーで炒めています。卵はもともと、カイジューサップという豚肉入りの卵で作っていたんですが、カレーと合わせると、くどくなってしまうので、今はシンプルな卵焼きで巻いているんですよ」。と河井さん。
ということは、これはタイに元々ある料理なんですか?「いえいえ、うちの賄いメニューで生まれたものでタイにはありません。常連さんに試しに出したら喜んでもらったのでメニューに入れたんです」とニッコリ。カレーチャーハンは日本もインドもタイも“賄い”からなんですね。国境をこえて自然発生、それがカレーチャーハンというものなんでしょうか。

まずは一口! 最初、甘く感じたのもつかの間、一気に辛さがやってきます。なにこのジェットコースター感覚。ふわっと甘さ、一気に辛さがブワーッと広がる急上昇・急降下感。
グリーンカレーはハマる人はどハマリする香りと辛さ、奥にチキンや魚介の旨みを感じる美味しさ。ガツンとくるカレーに対し、チャーハンはシンプルな味わい。そして卵がカレーとチャーハンをつないでいるような絶妙なバランス。押し引き? 足し引き? カレーのパンチ力をチャーハンが受け止め、玉子がまとめているというか。これ、日本人だけじゃなくタイの人も絶対好きな味だと思う!

食べ続けると口の中が刺激でビリビリに痺れてくるけれど、ゴロゴロと存在感のあるシーフードが辛味を和らげてくれます。お酒の提供の制限とかがなければ、タイのビールと一緒に味わいたい! キリッと炭酸とか、スッキリするドリンクが合いそうな味わいです。メニューを見ると、シンハーやチャーンなど、タイのビールはボトル690円。く~っ、メニューを見ると、さらに飲みたくなるっ!
カレーの辛さでおでこにブワッと汗が出てくるものの、美味しいからどんどん食べ進め、あっという間に完食。いい汗かいてスッキリ! 爽快な気分になれるカレーチャーハンでした。
「うちはブルーマークもとったし、スタッフは全員ワクチン接種が2回済んでいるので、感染症対策はバッチリ。清潔にも心がけています。日本の基準でちゃんとしているので、安心して食べにきて欲しいですね」と社長。「カオパッゲーンキョウオムレツ」はないけれど、東京・丸ビルの地下でお弁当も販売しているので、テイクアウトで本格タイ料理のランチを食べたい人はこっちに行くのもオススメですよ。
(取材・文◎いしざわりかこ)