舟からいくらが溢れて丼に! このインパクトで990円はありがたい!

脳内で様々なストーリーを楽しんでいるうちに、目の前に舟盛り丼が到着。早速計測。舟の全長約32cm、全幅は約15cm。そして下の丼は直径約17cm、高さ約8.5cm。重さは舟の刺身などが約270g、丼のゴハンが約300g、味噌汁が約170g(器の重さを除く)。
もちろん、日によって内容やボリュームが多少変わる場合があるので、あくまでもこの日の重さ、になります。店公式の総重量は「秘密」とのこと。
ちなみに、某大手牛丼チェーンの牛丼の場合、一説によると大盛りが430g、特盛が490g程度らしいので、それよりも十分ボリュームがあるということになります。

計測を終えて船を卓上におろし、まずは刺身から一口! まずは白身から。脂が乗ってねっとりうまい!
「それはハマチですね。舟盛り丼は、マグロの赤身、ハマチ、サーモンが各2切れ、そのほかにアジ、イカ、ねぎまぐろ、玉子、イクラになります。杉玉で人気のネタ8種類を豪快に盛り付けているんですよ」。と話すのは、店を仕切る営業課長の平尾さん。
丼の中のごはんは酢飯。「これも杉玉独自の特徴があり、黒酢とバルサミコ酢をブレンドしています」とのこと。すし酢じゃなく黒酢とバルサミコ酢。そういえば若干褐色になっている。なんか酢飯もおしゃれに感じられます。

実は『杉玉』、回転寿司でおなじみの『スシロー』と同じ会社。なので魚介類の鮮度や美味しさはもちろんのこと。「『スシロー』ではでてこない魚の部位を使った料理なども『杉玉』で食べられるんですよ」とのこと。中には「キャビア寿司」「炙り帆立 トリュフのせ」といったキラキラ感のある寿司も。
だからこそ、他では見ない舟盛りの丼があるってことですね。そしてこれ、どうやって食べるのが正解?「刺身と酢飯、別々で食べてもいいですし、お客様の中には丼にのせて、海鮮丼風に楽しむ方もいらっしゃいますよ」。なるほど。別々もいいし、酢飯と一緒に、というのも確かにいいかも。

「舟盛り丼」にも入っているハマチやマグロはクオリティーに自信ありで、マグロは独自の温塩水での解凍、ハマチやぶりは鮮度を保つため店内で皮引きをするなど、美味しさを提供するため、仕入れから加工までは一切手を抜かず、一手間、ふた手間もかけていると話す平尾さん。確かに切り身を見ても角がしっかり、そして脂も程よくのっている。鮮度と味に自信があるのに納得です。

そして食べつつ質問。夜のメニュー、かなり独特ですよね?「遊び心のあるネーミングが多いのも、『杉玉』の特徴の一つですね。思わずスタッフに話しかけたくなるような、気になるネーミングにしているんですよ」。確かに初めて来たら、絶対に聞いちゃう。そして正解を知りたくてオーダーしちゃう! ってことですね。
平日は近隣で働く人が多いそうですが、週末はファミリー層、親子3世代で食べに来る人が多いとのこと。握り寿司をモリモリ食べたい若い世代も、小鉢で旬の魚を少しずつ味わいたい上の世代も、同じテーブルで楽しめるのが店のコンセプト。そもそもこの「舟盛り丼」、全世代でうけそう。限定10食、もっと増えて欲しい~! と思ってしまいます。

「もし夜にまた来ていただけるなら、『杉玉ポテトサラダ』もぜひ食べてください」と平尾さん。実は『杉玉』のポテトサラダは人気で、“映える“メニュー。ポテトサラダだけれど、ルックスは緑、そして具材にガリが入っていて、映える理由は「割ってみるとわかるんですよ」とニッコリ。これも注文してみないと、ってことですね!
舟がどーんと丼に乗った「舟盛り丼」だけでもインパクトあるのに、次々と気になるメニューの存在が明らかになっていく『鮨 酒 肴 杉玉 神楽坂』。次回はディナータイムで、謎のメニューたちと、『スシロー』では食べられなくて『杉玉』で食べられる、「カマの素揚げ」とか「中落ほじくり手巻き」とか希少部位も食べたいなぁ。
ほとんどのメニューはテイクアウトもできるので、次回神楽坂に来たら、食べるか持ち帰るか、どっちか決定です!
(取材・文◎いしざわりかこ)
●SHOP INFO
店名:鮨 酒 肴 杉玉 神楽坂
住:東京都新宿区神楽坂4-2 阿波屋ビル 1F
TEL:03-5206-3633
営:11:30~14:30(L.O.14:00)、17:00~23:30(L.O.23:00)、土日祝日11:30~15:00(L.O.14:30)、16:00~23:00(L.O.22:30)
緊急事態宣言、まん防期間中はランチタイムは同じ、平日夜16:00~20:00(L.O.フード19:00、ドリンク19:30)、土日16:00~20:00(L.O.フード19:00、ドリンク19:30)、テイクアウト~21:00
休:なし
※「舟盛り丼」は一部店舗で提供していない場合があります。