高さ約18cm・重さ2kg越え!そびえ立つ「らーめん(大盛り)」マシマシ登場

カウンター内のキッチンで作る作業を見ながら待つこと数分、目の前にやってきたのはヤサイが高く積まれた魅力的すぎる一杯。直径21cmの丼に高さ約18cm、重さは2,042g(器の重さを除く)。やはり1kg以上、そして2kg超え。思わずワクワクしてしまいます。
「麺は極太、縮れ・てもみ麺で、大盛りだと茹で前350g。浅草開化楼の麺ですね。スープは豚骨、タレはしょうゆですよ」と店主。具はもやしキャベツに粗みじん切りの玉ねぎ、チャーシュー、キクラゲ、ニンニクなどになります。もちろんもやしキャベツの上には背脂たっぷり。

ヤサイや背脂などの山の重さで気がついたらスープが限界すれすれに。慌ててスープを一口! 最初に醤油のスッキリ、後からじわっと濃厚な豚骨の美味しさが口の中に広がります。そして背脂たっぷりなのもあり、熱い!
スープの危険水位が多少下がったところで、山の中から引っ張り出して麺を一口。この極太麺、かなりしっかりしてる! モッチモチかつ歯ごたえのある太さと硬さ。これが熱い豚骨醤油スープと好相性!

「うちの麺はゴワゴワ縮れているのが特徴かな。固めの方が、大盛りを食べるときにも、伸びなくていいでしょ」とニッコリ微笑む店主。ゴワゴワ縮れている、と店主は言っていたけれどゴワゴワってよりモチモチ。もやしとほぼ同じぐらいの太さなので、もやしとスープの持ち上げもいい感じです。
「ご希望の方には取り皿をお渡しするので、野菜を移動して食べるといいですよ」。野菜より、麺を真っ先に攻めたい場合は取り皿をリクエストするのがオススメです。

出だしは順調、ヤサイと麺をバランスよく食べ進めていきます。もやしシャキシャキ、背脂トロトロ、時々スープですくって玉ねぎのシャキシャキ、キクラゲのコリコリもいい感じです。
しかし大盛りラーメン“あるある”、山が小さくならない! 食べても食べてもスープの水位は常に器のふち。さすが2kgオーバー。山を崩すにはそれなりのスピードと吸引力が必要です。

そして、最初はスッキリ醤油味だったスープも、時間が経つにつれ背脂が溶けて濃厚とろとろに。しかしまだ麺はさほど伸びてない。口の中で存在感をアピールしてきます。さすが極太麺。10分以上経ってもモチモチをキープ。そしてもやし、玉ねぎ、ニンニク、辛味噌などから生まれる複雑な食感と美味しさが濃厚なスープと一体化。美味しい。美味しいけれど、果たして食べきれるのかっ! ここからは必死に箸とレンゲを動かし続けます。
終盤は若干ドロドロになりつつも、なんとか麺と具を完食。残念ながらスープは飲みきれなかったけれど。終盤は背脂効果でスープが若干甘く、コク深い美味しさになっていました。味も量も金額も申し分なしの一杯でした。
(取材・文◎いしざわりかこ)