ご飯もお酒も不要? 片栗粉の風味がたまらないからあげ

骨無しもも、1個が30gほどのコロンとした真ん丸形状のかわいらしいからあげです。北海道産の片栗粉のみの衣は、極限までに薄くしているようで、食べた瞬間「衣、どこにあるの?」と思ってしまうほど。見事な薄さです。しかも片栗粉の風味が感じられる、素朴な味わい。

しっとりした弾力がある肉からは、肉汁とともに旨みがどくどく溢れ出てきます。一体この小さなからあげのどこにこんな大量の肉汁が詰まっていたのかと驚きつつ、その美味しさに誘われるように200gを平らげてしまった筆者。いつもは「ご飯に合うか? お酒に合うか?」などと考えながら食べることが多いのですが、このからあげについては何もいりません。これだけで満足感は十分です!

続いて甘辛手羽中。手羽中とは手羽先の関節から先を取り外したものです。秘伝の甘辛いタレがかかったものを手でつかんでガブリ!骨付きなので食べられる部分が少ないかと思いきや、意外に肉厚。けっこう食べごたえがあります。タレは甘さがやや優っている感じです。これは白いごはんが欲しくなりますね。
さてこちらのお店、板橋駅近くの滝野川市場通りにあり、すぐ前にはスーパーもあります。買い物のついでに立ち寄るお客さんが多いそうで「おかずにもう一品ほしい」というときには大助かりですね。地域の人々にも大人気のようですよ。
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。