肉と塩の旨みの濃さがクセになり、ご飯が止まらない!

待つことしばし。定食が運ばれてきました。からあげはモモ3個とムネ2個。これに味噌汁とご飯が付きます。からあげは1個40~50gほど。大きめサイズです。まずはムネから食べてみました。衣はガリッとしたやや固めの食感。肉はほっくりとした歯ざわりで、噛み進めるにつれて旨みがグイグイと押し出されてくる感じです。店頭のコピー通り、味わいがかなり濃厚で旨し!
入店前に謝られてしまったのは、肉の旨みの濃さなのでしょうか? 店長の森山柚花梨さんに聞くと、「濃いめの旨みを味わってもらえるよう、自家製の漬けダレに漬け込んでいます」とのこと。やはりそうでしたか。塩からあげなので、あっさりとはしているものの、それだけに肉そのものの味わいを強烈に感じます。

モモも同様にガリッと食感の衣。そしてあっさりした味の中から美味しさがあふれ出て、口の中に染み渡っていくようです。しかもムネ・モモ共に、塩味にはふくよかな奥行きがあり、これがクセになりそうな味。飲み込んだあとも、この塩の旨みが喉のあたりに滞留しているような気さえします。肉だけお腹に入って、美味しさだけが引っかかっているようなイメージですね。

この濃いめの味わいにつられて、あれよあれよという間にからあげ5個を完食。ご想像どおり、ご飯が進むタイプのからあげなので、こちらもペロリ。ちなみにご飯は大盛無料です。さらに嬉しいことに、キャベツのおかわりも自由、つぼ漬け・キムチ・しば漬けの漬物3種も食べ放題。特にキムチはこれまた白米に非常に合う味。ついつい食べ過ぎてしまい、お店を出るときはこちらが思わず「ごめんなさい」と謝ってしまいたくなりました。
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。