『伝説のすた丼屋』の「生姜焼き定食」はかなりレベルが高い!

最後は、『伝説のすた丼屋』です。ご存知のように秘伝のニンニク醤油だれを使った「すた丼」で有名なチェーン店です。定食メニューもあり、「すたみな焼き定食」や「生姜焼き定食」( 飯並盛り)は640円とリーズナブル。
ちなみに、食べたことがある人はわかると思いますが、名物の「すた丼」は、並盛りでもお肉もご飯もかなりの量があります。さらにニンニクだれのパンチが効いていて、かなりパワフルな味わいです。今回は3軒目ということもあり、並盛りをチョイスしました。

しかし、登場した「生姜焼き定食」は、並盛りとはいえ、ご飯が丼にてんこ盛り。そして生姜焼きのお肉もたっぷり! よく見ると、ここの生姜焼きは、玉ネギは入っておらず、薬味として長ネギが入っているだけなので、カサ増し要素もゼロです。
さっそく生姜焼きを1枚食べてみると、豚バラ肉ながらしっかりとした厚みがあり、ぷるんと柔らかです。そしてこれまでの中で一番甘くない! 生姜がしっかり効いており、甘さ控えめの醤油だれは濃すぎず、薄すぎず、いい塩梅。実は筆者が家で作る生姜焼きも甘くないので、これが一番近いタイプ。すなわち一番好みの味でした。

味付けがさっぱりしており、お肉はフワフワ。ボリュームがあるのにどんどん食べられます。ただし、ご飯は思いのほか水分少なめで固めの食感。もしかすると、すた丼に一番合うように炊いたご飯なのかもしれません。というわけで、ご飯の上に生姜焼きをのせて食べてみると、これが大正解!

生姜焼きの旨みがご飯粒を包んで、めちゃくちゃ美味しい。お腹いっぱいなうえ、3軒中、一番ボリューミーなのに、甘ったるくなくてさっぱりしているので、個人的には一番食べやすいと思いました。
というわけで、3軒の定食チェーン店の「生姜焼き定食」は、店によってかなり性格が異なります。気軽に入れるチェーン系定食屋さんですが、どこのお店の生姜焼きの味が一番自分の好みかを知っておくと便利かもしれません。ぜひ、皆さんもお好きなタイプを探してみてください。
(撮影・文◎土原亜子)