絶妙な塩加減! 極上の「しゃけ親子釜飯」

炊き上がった釜飯に別添えの「いくら」を乗せれば、『しゃけ親子釜飯』の出来上がりです。蓋を取った瞬間、立ち登る蒸気と香ばしい香り。釜のご飯は、お茶碗3杯分くらいあってボリュームも満点です。

アツアツの間に手早く混ぜると、いい色合いの混ぜご飯になりました。よく火の通った鮭とプチプチとしたいくらが絶妙に絡み合っています。

さて、お茶碗に釜めしをよそって、味噌汁、先に出ていた付け合わせ、漬物と一緒にいただきます。
ホクホクとした蒸し焼きの鮭と、炊き立てのご飯の優しい味わいにまず、ホッとします。時折やってくる“いくら”のプチッとした食感と塩気がいい塩梅。塩漬けしたワラビも入っていて、飽きのこない絶妙な味わいに仕上がっています。合間にすする味噌汁が家庭の味で癒されます。

炊き上がったご飯をよく混ぜると、下の方からおこげも顔を出しました。香ばしいおこげも釜めしの醍醐味です。

お次は『梅じゃご釜飯』をいただきます。この釜飯には昔ながらの塩っぱい梅干しが入っています。大倉さん曰く、「梅干しは粉が吹いてくると美味しくなる」のだとか。
杓文字で梅干しを崩しながら、ふっくらとした“しらす”と混ぜていただくと、その絶妙な組み合わせに脱帽! 梅干しの酸味、しらすのほんのりとした塩気が混ざり合うと、こうもさっぱりと滋味深い味わいになるのかと感動しました。

熱々の大涌谷温泉と、絶品の釜めしを味わえる『かま家』は、実家に帰ったようなホッとできる憩いの場所でした。ぜひ一度、足を運んでみてください。
(取材・文◎加藤朋子)