あっさり旨い「あぶらホルモン」とは?

地下鉄上野広小路駅から徒歩1分ほどにある『焼肉たむら・2号店』は、週末には開店と同時にお客さんが次々と訪れ、あっという間に満席になってしまうお店。ビジネスマンやカップル、小さい子ども連れのファミリーなど客層もさまざまです。
お目当ては「あぶらホルモン」(680円)。ネーミングからして期待が高まってきますが、なにはともあれ実食。トングで返しながら1分ほどあぶると、ホルモンはみるみるうちに小さくなっていきます。

軽く焦げ目がついたところでひと口。驚いたのは、意外に脂っぽくないこと。わりとあっさりしていてかすかな甘みも感じます。表面の焦げ目のカリッとした香ばしさと中のトロンとした食感のコントラストが絶妙。

ちょっと強めに歯を立てるとブドウの実が皮から飛び出してくるように、甘みとうま味が口の中で炸裂します。これはやみつきになるのがわかります! 焼酎の水割りで口をさっぱりさせると、反射的に次のホルモンに箸がのびてしまいます。思わず追加オーダーしてしまいました。
濃厚&食べごたえ抜群の「一本ゲタカルビ」も必食

こちらのもうひとつのおすすめは「一本ゲタカルビ」(1280円)。ゲタカルビとは牛の肋骨についた肉で、こってり濃厚な味が特徴の部位です。長さ約23cmのゲタカルビを豪快に網にのせて焼いていきます。

いい色合いになったらハサミでカットしてパクリ。これまた表面の焦げと中のジューシーさがたまりません。濃厚なうま味が噛むほどにしみ出してきます。これまた病みつきになりそうな味わい。

これら以外に、「ロース」(980円)も人気メニュー。網の上に数秒のせて、軽く炙っていただくのですが、これがやわらかすぎて最高。歯で噛むというより「舌で噛む」と表現したほうがいいほどに、口の中で溶けていくような食感。何もつけなくても十分に美味しい。

この焼肉たむら、ギャラ、ウルテ、シビレなどの希少な部位のほか、牛以外に豚や鶏の肉も多数そろっています。どれもこれも食べてみたいのですが、あぶらホルモンと一本ゲタカルビにノックアウトされた筆者、次回もこの2品を集中的に食べてみよう、と心に誓いました。みなさんもぜひ、味わいに行ってみてください。
(取材・文◎松本壮平)
●SHOP INFO

店名:焼肉たむら 2号店
住:東京都台東区上野2-2-6
TEL:03-6240-1704
営:15:00~翌9:00(日・祝は~翌5:00 ※祝前日の日曜は翌7:00まで)
休:無休