サイドメニューなのに金賞受賞のからあげとは?|『どうとんぼり神座・新宿店』金のカラアゲ丼【「から活」日記15】

サイドメニューなのに金賞受賞のからあげとは?|『どうとんぼり神座・新宿店』金のカラアゲ丼【「から活」日記15】

食楽web

朝活、婚活、ソー活、妊活、終活……前代未聞の活動ブームの陰で、「から活(からあげ食べ歩き)」に余念がない、からあげのプロ=カラアゲニストたちがいることをご存知だろうか。これは、からあげの聖地・大分県中津市出身のライター松本壮平氏がお送りする、渾身のから活レポートである。

3度おいしい!金賞受賞記念・金のカラアゲ丼!

 ラーメン屋さんのサイドメニューの定番といえば餃子。しかし「どうとんぼり神座(かむくら)」は、ラーメン店でありながら、からあげがかなりのハイレベル。それもそのはず、第7回からあげグランプリ・中日本しょうゆダレ部門で金賞を受賞したほどのからあげなのです。

「どうとんぼり神座」では、この金賞受賞を記念し、2016年5月から〈金のカラアゲ丼・390円〉がメニューに登場。今回は〈からあげ・300円〉〈おいしいラーメン・680円〉と一緒にいただくことに。

 まずはからあげを。衣は厚いところと薄いところがあり、それが歯ざわりにメリハリを作っている「ガリザク」系。しょうがの風味がよく利いています。金のカラアゲ丼は、センターに温泉卵、それを取り囲むように大きめのからあげが4個。温泉卵を箸でつつくと、黄身があふれ出し、これが金メダルをイメージさせて、なんともかわいらしい。コチュジャン風味の甘辛いタレは絶妙なかかり具合。衣のところどころに柔らかい部分を作ってくれるので、これまたメリハリ感抜群。卵の黄身をつければ、甘辛にマイルドさが加わって3度おいしいからあげとなります。

 メインのラーメンは白菜がたっぷり入ったヘルシー感あふれるもの。スープは門外不出の製法で生み出されたものだとかで、ひと口ふくんだ瞬間「あれ?」と思ってしまいます。関東風ではない。では関西風……でもない! あっさりしているかと思えば、コクもあって、なかなか遭遇できない味なのですが、からあげには妙に合う!麺を急いで平らげ、スープを飲みつつ、からあげをいただきました。

 金のカラアゲ丼はごはんの量が多くないため、サイドメニューにはぴったり。上にのったからあげを全部食べ切ったあとは、残った温泉卵でぜいたくな卵かけごはんも楽しめます。しかし、食べてみれば納得なのですが、注目されにくいサイドメニューが金賞というのがまた驚き。サイドメニュー大賞があれば、間違いなく上位にランクインするでしょう。

●SHOP INFO

店名:どうとんぼり神座・新宿店

住:東京都新宿区歌舞伎町1-14-1
TEL:03-3209-3790
営:24時間営業(月曜8:00~11:00はメンテナンスのため閉店)
休:無休

●著者プロフィール

松本壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。