
大盛りメニューの激戦区、秋葉原エリア。外神田3丁目を中心に、さまざまな飲食店がスペシャルメニューやチャレンジメニューでメガ盛り、テラ盛りを提供しています。
なかでも、重量的にはいけそうに見えて、実は完食するのに手強いとウワサのハイカロリーなカレーがあると聞き、やってきたのが『ジャン・カレー 末広町店』。オーソドックスな日本人好みのカレーを出す店にある、その名も「超絶AGE↑AGE↑カロリーカレー」。果たしてどれだけアゲアゲなのか、早速調査開始です!

注文してから待つこと数分。幅36cmの大きなオーバル皿で出てきたのはカレーの海、ロースカツ、メンチカツ、コロッケ、鶏の唐揚げがゴハンを埋め尽くすボリューミーなカレーです。

幅36cm、奥行き23.5cmのオーバル皿の半分に、器のフチほぼギリギリまで盛り付けられたカレールー、残り半分に揚げものとゴハンの山。重量を計ってみると、1,831g(器の重さを除く)。トータル1,8kg、4種の揚げもの。いくらカレーが飲み物でも、これは熾烈な戦いが予想されます。

まずはカレールーとゴハンで最初の一口。ゴハンはあきたこまち、ルーはかなりの量のタマネギに、豚肉、人参、リンゴなどを材料に、溶け込んで形がなくなるまで煮込んだもの。とってもなめらかです。
そして手前のロースカツを一口。店内で揚げているのでカレーがかかっていても、衣サクサク。そしてアツアツ。うまい! カツの旨味とカレールーがいいバランスです。やっぱりカツカレー大好き☆ と幸せな気持ちに浸ってしまいます。

ロースカツの次に鶏の唐揚げ。うわ~こっちもカリッとしてる。でもロースカツに比べて、カリッというよりサクサク食感。カレーに合わせているせいなのか、唐揚げ自体の味は控えめに感じます。
その反面、メンチはとってもジューシーで濃厚なおいしさ。旨味がグイグイきます。この3つに囲まれると、コロッケがヘルシーに感じてしまうのはなぜ? 揚げものなのに。でもカレールーに一番なじむのはコロッケ。さすがジャガイモです。

完食の攻略法を店長の山部さんに聞いてみると「バランスよく食べるか。卓上にある福神漬けで味の変化をつけるか。ですね」とのこと。いわゆる挑戦メニューではないので、時間制限なし、ペナルティなしなので、好きなように食べればオーケー。お客さんのなかには、ロースカツを追加したり、チーズやホウレンソウなどのトッピングをつけて、さらにボリュームアップして食べる人もいるそうです。

前半はサクサクと楽しみつつ食べ進められたのですが、後半になると、揚げものたちの重量感がスゴイ。口の中が辛さと油ですごいことになるけれど、水を飲むとお腹の中でゴハンが膨らむ! だから水で流し込むのは危険です。
ゴハンを後半多めに残しておけばよかった、と前半にハイペースで飛ばしたことを反省しつつ、一口一口、すっかりカレーがしみた揚げものたちを攻略していきます。2kg、3kg食べられる人でも、この揚げもの四重奏はドスッとくるはず。個人的には、前半でなるべく揚げものを片付け、後半にゴハンとルーをさらさら~っと食べていくのがおすすめです。
ちなみに店の一番人気は、看板メニューの「ロースカツカレー」(850円)。「スパイシーキーマカレー」(890円)や「豚角煮カレー」(980円)も人気とのこと。いずれのメニューも大盛(ルー増量とゴハン増量)は+180円。辛さを求めるなら大辛2倍+100円、3倍+150円も。追加トッピングのヒレカツは+180円です。
『ジャン・カレー』のおもてなしは“田舎のおばあちゃん”。お腹いっぱい食べてもらいたいから、ゴハンはちょっと多め、なんだそう。大盛りの逆、ごはん少なめにすることも可能です。
野菜の甘さが溶け込んだカレールーは、前半はほんのり甘いものの、後半になるとスパイスの蓄積で結構辛さがくる! さらに揚げもののヘビー感が重ねてくる! 最初は楽勝~なんて気軽に思っていた自分に反省です。テンションアゲアゲで食べ進めないと、後半はえらいこっちゃになる、とってもパワフルなカレーでした。
(取材・文◎石澤理香子)
●SHOP INFO

店名:ジャン・カレー 末広町店
住:東京都千代田区外神田3-6-7 大西ビル 1F
TEL:03-3254-8833
営:11:00~21:00(LO)
休:なし