想像以上にストロング! 岡むら屋の「デラ肉めし山盛」を食べてきた

想像以上にストロング! 岡むら屋の「デラ肉めし山盛」を食べてきた
食楽web

 早稲田大学のお膝元、最近ではエスニック店も増えているとウワサの高田馬場。昔から安いメニューはもちろん、体育会系の若者の胃袋を満たす、大盛りメニューも多い街です。

 そんな高田馬場にコッテリがクセになる大盛りがあると聞き、行ってきました『岡むら屋』。店の看板メニューは文明開化の牛鍋をイメージした「肉めし」。角切りの牛肉に醤油味噌味のタレ。薄切り肉の牛丼じゃなくて角切り肉の「肉めし」です。大鍋でじっくり煮込んだ、トロットロの牛肉がたっぷり入っている丼です。

 今回は大根・卵・豆腐がさらに乗った「デラ肉めし」(630円)に、肉2倍、飯1.5倍の「山盛」+360円で注文! ワクワクしながら待つことおよそ1~2分。早い! あっという間に目の前にデラ肉めしの山盛がやってきました。

「デラ肉めし」+山盛990円。茶色い! ツヤツヤに輝いている大根、そして味の染み込んだ煮卵!
「デラ肉めし」+山盛990円。茶色い! ツヤツヤに輝いている大根、そして味の染み込んだ煮卵!

 第一印象は…飴色に輝く山。ただ、器自体はさほど大きなものではなく、普通に山盛だなぁ、という印象。だがしかし、食べ進めていくうちに、ナメてかかっていた……と痛感することになるのです。

高さは約13.5cm。大ぶりの大根とフワフワの豆腐が高さを出しています
高さは約13.5cm。大ぶりの大根とフワフワの豆腐が高さを出しています

 丼の直径は約18cm、高さは約13.5cm。しかし、器を片手で持つと……おそらく軽く1kg超え。ずっしりきます。ご飯と牛肉、そしてコッテリ煮た大根や豆腐、卵が、一筋縄では完食させないぞ、と語りかけているようです。

重さは881g(器の重さを除く)。1kgを切るなら楽勝かと思っていたのに…
重さは881g(器の重さを除く)。1kgを切るなら楽勝かと思っていたのに…

 黒い丼の器の重さをひいた、デラ肉めし+山盛自体の重さは881g。器を含め約900gです、と店の人は言っていましたが、オフィシャルより重い。そりゃずっしり感じるはずです。

営業部の早川さん。注文後、大鍋から最適な状態の肉や卵などをゴハンの上に。
営業部の早川さん。注文後、大鍋から最適な状態の肉や卵などをゴハンの上に。

 ふと外を見ると、店を覗き込んでいる人が。ガラス張りの店頭には、牛肉などを煮込む大鍋があり、通り行く人を惹きつけます。「醤油ベースに合わせ味噌でコクをプラスしたタレに、牛肉は8時間煮込んでいますね。じっくり低い温度で調理することで旨みをひきだしているんですよ」と営業部の早川さん。

店頭では牛肉や卵、大根などを煮ている大鍋が。店内で調理しているので、ほどよい煮込み加減のタイミングで味わえる
店頭では牛肉や卵、大根などを煮ている大鍋が。店内で調理しているので、ほどよい煮込み加減のタイミングで味わえる

 牛肉は赤身が中心。しっかりとした肉のおいしさを感じられるよう長時間煮込み、反対に豆腐は煮込み過ぎず、フワフワかつ味がほんのりしみた状態に。セントラルキッチンで調理したものをチン! ではなく、店で仕込んで調理しているからこそ、絶妙のタイミングですべての食材が提供されているのです。

レンゲで肉をすくうと、ホロッホロにほぐれた牛肉が
レンゲで肉をすくうと、ホロッホロにほぐれた牛肉が

 早速ひと口! まずは牛肉から。甘辛のタレがしみこんだ肉に、タレがうっすら染み込んだゴハン。この組み合わせは鉄板でしょう! 肉は口の中で自然とほぐれて、ほぼ噛まなくても食べられる状態。ジュワッとタレと肉汁が染み出て、口の中が幸せいっぱいになります。

 言うまでもなく、豆腐もフルッフル、煮卵ネットリ、ということで、レンゲさえあれば、ほぼ噛まずに食べ進められます。濃厚な旨さにスピードが加速していきます。やばい、止まらない。しかもほぼ噛んでない!

飴色ツヤツヤの大根。箸で持ち上げたら崩れる寸前!
飴色ツヤツヤの大根。箸で持ち上げたら崩れる寸前!

 芯まで味がしみた大根は、箸で高く持ち上げようとすると、そのまま崩れそうなほどの柔らかさ。こちらも噛まなくてオッケーなホロホロ、トロトロの柔らかさです。

 がしかし、突然の満腹感! 濃厚な味わいと通常の1.5倍のゴハンが、ドスッとお腹にたまったのがわかります。丼残り1/4でまさかの満腹感。やはり山盛、なめてかかってはいけないですね。加速していたスピードをゆるめ、ここからじっくり味わいつつ完食の道へ。底に近づくとゴハンもすっかりタレと一体化し、旨みたっぷり味ゴハンへと変化。肉、ゴハン、豆腐、ゴハン、大根、ゴハンと、バランスよく食べ進め、なんとか完食!

 食べ終わったあとはすごい満足感。若干眠気もやってくるほどです。普通盛りのほかに、肉1.5倍の「アタマの大盛」+160円、肉・飯両方1.5倍の「特盛」+210円も選べるので、どれぐらいボリュームアップするのかはその日のハラペコ具合で選ぶのがおすすめです。

 朝10時の開店からあっという間に満席に、しかし、注文後、ほぼ1~2分で料理が届くので、回転率がよく、並んでもすぐ席につけるのも好印象。常連らしき人たちは、丼にトッピングや単品メニューなどをプラスしてカスタマイズ。オリジナルの味わい方をしている人も多く見かけました。

 次回はとろ~りチーズの「チーズ肉めし」(620円~)や、たっぷりネギの「ねぎ玉牛めし」(590円~)にしようかな~と思いをめぐらせつつ、ものすごい満足感で店をあとにしたのでした。

(撮影◎奥西淳二 取材・文◎石澤理香子)

●SHOP INFO

肉めし 岡むら屋 高田馬場店 外観

店名:肉めし 岡むら屋 高田馬場店

住:東京都新宿区高田馬場1-26-12
TEL:03-5291-7155
営:10:00~23:00(LO22:30)
休:2019年1/1 ※2018年12/31は18:00閉店