ラーメンを食べたがごとく幸せになれる

ラーメンに麺が入ってないなんて邪道だ! そうおっしゃる人もいるかもしれませんが、まあ、食べてみてください。びっくりするほどラーメンを食べた気分になります。
まず、『すみれのワンタンスープ』。ご存知、北海道・札幌を代表する味噌ラーメンの名店。カップにはその『すみれ』の味噌ラーメンのスープがぎゅっと凝縮した粉末&液体スープ、と乾燥ワンタンが入っています。

カップに乾燥ワンタンとかやく入り粉末スープを入れ、お湯を注いで4分待ちます。ワンタンがぷりっと生き返ってきたら、液体スープを入れてかき混ぜ、完成。何度も言いますが麺は入っていません。あくまでも麺が入っていることを想像して一口。まさに『すみれ』の味噌スープのコクを感じます。ワンタンもつるりと喉越しが良いです。
そして食べ進むうちに、麺がないのを良いことに、炊飯器から茶碗に1杯ごはんをよそい、それをごはんをスープに浸して食べてみたら、これがめちゃめちゃ美味しいんです。ちょうど、ラーメン屋で追いライスを楽しんでいるような感じ。

『中本』の辛旨を再現


続いて『蒙古タンメン中本』のカップスープです。同店は東京を中心に関東に22店舗を展開する言わずと知れた人気店。看板メニューの「蒙古タンメン」は味噌タンメンに秘伝の辛子麻婆豆腐をトッピングしたラーメンで、野菜の甘味の感じられるスープにとろみのある麻婆の辛さが溶けて行くにつれコクが増すのが特徴です。
そのスープを忠実に再現したかのように、コラボスープも最初はピリッと、次第に舌がヒリヒリし、辛さの中に旨味をどんどん感じるタイプです。こちらは、具材は豆腐ですからカロリーはたったの75kcal。そして、これもライスがぴったりなのです。

世界に羽ばたくとんこつスープも!

最後は、『一風堂』。こちらも皆さんご存知、博多ラーメンの名店です。1985年に創業し、その10年後に東京進出を果たし、あっという間に全国に広がり、いまではアジア各国、フランスまでに出店する超実力店。
その『一風堂』の店舗で実際に限定発売されたのが、ラーメンの麺の代わりに豆腐を入れた商品「豚骨豆腐」。その味をカップスープで再現したのがセブンとのコラボスープです。『一風堂』の創業当時からの看板メニュー「白丸」をベースに、豚頭骨エキスを使用したクリーミーでコクのあるスープが特徴です。
具材は、豆腐、角切りチャーシュー、ネギ、炒りゴマを使用。ここに「博多風の細麺があればなぁ」と思いますが、こちらもライスで。茶碗1杯をぽちゃんとカップに入れると、鍋の〆の絶品雑炊のような味わいに。

というわけで、名店のスープを存分に堪能できるうえ、カロリーを抑えられるので、罪悪感もないセブンイレブンのカップスープでした。深夜のラーメンだけでなく、ダイエット中という人のランチなどにも活用できると思います。ぜひお試しを。ただし、ご飯の食べ過ぎは自己責任です。
(取材・文◎土原亜子)