気軽に「ごはん大盛り」を頼んだら衝撃の量に! 『ごはん処 あだち』のMAX7kgご飯に挑戦してきた

気軽に「ごはん大盛り」って言ったら衝撃の量に! 『ごはん処 あだち』のMAX7kgご飯に挑戦してきた
食楽web

 山盛り・激盛り、メガ盛りなど、大盛り料理を出す店が集まる秋葉原。そのなかでも、ご飯のボリュームは最大クラス、おそらく日本でも一番すごい“大盛りメシ”の店を発見!

 秋葉原の中でも大盛り店が集結するエリア、外神田3丁目にある『ごはん処 あだち』。昼は定食、夜は居酒屋として地元の人たちに愛されている店の名物メニューが「あだちセット」(980円)です。若鶏の唐揚げやコロッケ、厚焼き卵などのおかずと味噌汁、そして山盛りのご飯がセットになっています。ご飯の量は普通盛り、少なめなど選べます。が、その“基準”がとんでもない! 多くのデカ盛り好きを魅了する衝撃のデカ盛りにチャレンジしてきました。

器に盛られたご飯の高さは約16cm。こんなに山盛りなのに、この店の基準では大盛りではなく「少なめ」以下、「擦り切り」よりちょっと多めのボリュームです
器に盛られたご飯の高さは約16cm。こんなに山盛りなのに、この店の基準では大盛りではなく「少なめ」以下、「擦り切り」よりちょっと多めのボリュームです

 もともとは、先代の主人が、秋葉原にあった青果市場で働く人たちのために、ボリュームたっぷりの食事を提供していたのが始まり。青果市場で働く人たちは舌も肥えていたので、おいしいものを大盛りで出すことを心がけていたそう。

 現在の店主いわく「もともと大盛りだったんだけれど、先代が、千葉で3kgのゴハンを出す店があるって聞いたら、それよりも多くって。更に、名古屋で5kgのゴハンを出してたぞって聞いたら、もっともっと多くってね。ウチは一番じゃないとって7kg出すようになってさ。だから今、日本一のボリュームなんだよ」。

 たしかに定食で7kgのご飯を出す店、日本中探してもここしかないと思います。ちなみにご飯はコシヒカリ米を使用。大盛りでもご飯のクオリティ、おいしさにはこだわりを持っているとのこと。

 そもそもこの店の、ご飯の量の“基準”がありえない! 壁に貼られた紙には、大盛り:2升(約7kg)、普通盛り:1升(約3.5kg)、少なめ:8合(約2.8kg)一番下の「擦り切れ:11軽」でも約600g! 茶碗一杯が大体200g程度なので、「少なめ」より少ないのに茶碗3杯分! 知らずに店にふらっと入って、な~んにも考えずに「ご飯大盛りで」なんて注文しようものなら、7kgのご飯が目の前にドーン! 衝撃のランチになってしまいます。悪質な残し方の場合罰金をとられることもあるので、食べられる量で注文しましょう。

ゴハンの重さだけで1,063g(器の重さは除く)。味噌汁の器は普通サイズなのに、とっても小さく見えます。そして、ご飯はおかわりOK。さ…さらにおかわりって!!
ゴハンの重さだけで1,063g(器の重さは除く)。味噌汁の器は普通サイズなのに、とっても小さく見えます。そして、ご飯はおかわりOK。さ…さらにおかわりって!!

 一般的な量を頼みたい場合、ご飯の量を聞かれたら、“擦り切れの下”とオーダーを。それでもドンブリ1杯分の量がやってきます。ちなみに、有名フードファイターが7kgのご飯に挑戦したのですが完食できなかったとのこと。ラーメンを30杯近く食べられる大喰いのプロでも、時間制限がなくとも、ご飯7kgを完食するのは至難の技のようです。

おかずの高さも測定すると、約15cm。揚げ物や煮物が立てて盛られているのに驚きです
おかずの高さも測定すると、約15cm。揚げ物や煮物が立てて盛られているのに驚きです

 煮物や卵焼きなどのおかずは、ほぼ垂直、タテに刺して盛り付けられています。その上に、ひとつひとつがでかい若鶏の唐揚げが3つ。この唐揚げのファンも多く、「ご飯なしでおかずだけ。唐揚げだけ食べたい」と注文する常連さんもいるとのこと。

若鶏の唐揚げを持ち上げると、箸にずっしりと感じる重さ! そして独自の味付け。唐揚げファンがいるのも納得です
若鶏の唐揚げを持ち上げると、箸にずっしりと感じる重さ! そして独自の味付け。唐揚げファンがいるのも納得です

 この日のおかずは、存在感のある大きな若鷄の唐揚げ、コロッケ、てんぷら、厚焼き卵、ダイコンや生揚げ、コンニャクなどの煮物、オクラなどに、別皿でサラダも。上から見てもわからないのですが、これらのおかずの下にも野菜や肉団子などがあり、実はおかずもボリューミー。ごはんに合う、しっかりとした味付けになっています。

 若鶏の唐揚げは、肉と衣にしっかり味がついていて、ソースやタレをつけなくてもご飯が進みます。醤油ベースに、ほんのりカレーパウダー? かくし味がきいているのですが、その中身はご主人曰く、企業秘密。玉子焼きは甘めの味付け、肉団子はジューシーふわふわ食感。いずれも、やや濃いめの絶妙な味付けなので、ついついご飯をたくさん食べてしまう結果に。

左側、四角い器(鉢)に盛ってもらったごはんを測ったところ約2.4kg(器の重さを除く)。この店の基準「少なめ」2.8kgよりまだ少ないって……
左側、四角い器(鉢)に盛ってもらったごはんを測ったところ約2.4kg(器の重さを除く)。この店の基準「少なめ」2.8kgよりまだ少ないって……

 実際に大盛り、普通盛りで使う器に、軽~くご飯をよそったところ、約2.4kg。実際に目の前にすると、1人前としてはありえない量です。これで2.4kgなら、7kgの大盛りって、どれだけの高さになるの??
 この器、パーティーとかブッフェなどで使われる、いわゆる「大皿」サイズ。2.4kgとは、お茶碗1杯200gで12杯分、チャーハンだと大体1人前250gで9~10人前の量。一般の人は完食できない、選ばれし人たちの領域です。

カウンターの上にはご飯の量に関する説明の貼り紙と、ほかのおすすめメニューが
カウンターの上にはご飯の量に関する説明の貼り紙と、ほかのおすすめメニューが

 ほとんどの客がランチタイムに「あだち定食」を注文しますが、刺身定食、肉野菜炒め定食など他のメニューも、もちろん注文可能。これらもご飯の量を選べるので、好きなおかずでご飯をモリモリ食べることだって可能です。ネギトロ丼でご飯を「擦り切れ」で注文すると……山。白い山の上にピンクのネギトロ。壮観です。マンガみたいな丼がやってきます。

 ちなみに店主はお祭りを愛する男。そのため、東京下町のお祭りシーズン、5~6月の土・日は、神輿を担ぎに神田、浅草、上野などに出没するため店が休みに。ご主人いわく「神田や三社、鳥越、下谷など年50回ぐらい神輿かついでいるよ~」とのこと。お祭りや下町あるあるトークも楽しいご主人です。
 夜の居酒屋タイムにも「夜定食」があり、一律1,000円でご飯のおかわり無料のサービスをやっています。昼間に来られない人はぜひ夜定食を。

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 7kgの「大盛り」3.5kgの「普通盛り」は難しいかもしれませんが、大喰いに自信のある人は、2.8kgの「少なめ」で、味の染みた煮物や評判の唐揚げ、コロッケなどをおかずに、お腹いっぱいになるまでご飯を食べてみてはいかがでしょうか?

●SHOP INFO

ごはん処 あだち 外観

店名:ごはん処 あだち

住:東京都千代田区外神田3-11-6
TEL:03-3253-3017
営:11:30~15:00(LO)、17:00~23:00(食事LO21:00)
休:不定(5~6月の土日など、お祭りがある日は土日休み)