
長野の“牛乳パン文化”が熱い
長方形の分厚いパンに牛乳クリームが挟まった「牛乳パン」。全国各地のスーパーやコンビニなどでも大手製パン会社の牛乳パンを買うことができますが、じつは発祥は長野県だと言われています。
実際に長野に行くと、何気なく立ち寄ったスーパーでも手作りの牛乳パンが売られています。食べてみるとパンにもたっぷり牛乳が練り込まれていて、挟まれたクリームも濃厚。さすが牛乳が美味しい長野だけあって、その味わいはかなりハイレベル。

東京・銀座にある長野県アンテナショップ『銀座NAGANO』のショップ担当・井東さんによれば、
「長野の牛乳パンの元祖といえば、木曽福島のパン屋さん『かねまるパン店』さんです。でも、そこだけではなく、長野では小さなパン屋さんでもオリジナルの牛乳パンを出していて、パンもクリームも違えば、形も違ったりします。そして、長野県民の多くは、自分の地元の牛乳パンを食べて育つんです」
じつは、筆者は長野に旅行した際、超人気店と言われる「小松の牛乳パン」を購入することができずに泣く泣く帰京。でも、どうしても食べてみたくて、東京で長野県のグルメが買える『銀座NAGANO』に突撃で行ってみたのです。そこでお話を伺ったのが井東さんでした。

井東さんは長野県の南部、伊那市の出身だそうですが、同じ長野の牛乳パンでもそれぞれご当地の味があるそうで、
「じつはこのショップに来るまで、私も地元の牛乳パン以外をあまり知らなくて。こんな味や形、こんなパッケージもあるんだな、と驚きました。そしてもっと驚いているのは、東京で長野の牛乳パンを販売したら、びっくりするくらい人気なことです」(井東さん)
『銀座NAGANO』では、長野(信州)を代表する食材や伝統食、NAGANOワインや日本酒、限定ビールなどを選りすぐり、約800点取り揃えていますが、その中でも、超がつくほど人気なのが「牛乳パン」。毎日飛ぶように売れるそうです。

「ただ、夏の暑い時期(7~9月まで)は販売をしていないんです。長野から運ぶため、牛乳クリームが傷む恐れがあるからです。今年は少し涼しくなった10月1日より販売を再開しました。長野県の中でも、とくに人気の牛乳パンを数種類揃えているため、全種類買って行かれる方も多いんですよ」(井東さん)
そこで、本日、販売している牛乳パンを井東さんにご紹介していただきました。