ふわっとした「国産鰻重」に舌鼓!
![配膳された重箱の蓋上には「大安好日」の文字が書かれている [食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2025/11/20251124-kikuya04.jpg)
蓋を開けてみると、焼き上がったばかりのうなぎから、うっすらと白い湯気が立ち上ります。うなぎの色は薄い飴色で焼かれていて、味は少しあっさりめに感じました。好みによって卓上のタレで調整できるようにしているのでしょう。関東風の焼き方でパリッした焼き上がりは控えめ、しっとりとした口当たりを強く感じます。身はふんわりとした印象で、口の中でねっとりとろける食感。炭火で焼いた控えめながらも香ばしい香りも上品さに華を添えていました。

江戸時代中期、「成田詣」が庶民の間で盛んになると、表参道の旅館や料理店ではうなぎ料理が振る舞われる様になりました。江戸・日本橋から成田山新勝寺まで約70km。徒歩で訪れた人々にとって、参拝後のうなぎ料理はまさに長旅の疲れを癒すのに重宝され、それが「うなぎのまち・成田」につながっていきました。
風情ある表参道の街歩きも楽しい

表参道のお店でさまざまな鰻重を食べましたが、お店ごとに使っているうなぎや仕上げ、タレなど同じ関東風でも違いがあります。中でも今回紹介した『菊屋』は筆者が食べた中で1番、ふっくらした焼き上がり。開店してすぐの午前中に訪れるのがおすすめです。

(撮影・文◎成田 food labo)
●SHOP INFO
日本料理 菊屋
住:千葉県成田市仲町385
TEL: 0476-22-0236
営:10:00〜21:00(L.O.20:00)
休:無し
●著者プロフィール
成田 food labo
普段はサラリーマンとして働き、休日は成田市を中心にランチをメインに和洋中こだわらずに食べ歩きをしています。
@narita_food_labo
@greendestiny2000





