『くるまやラーメン』は正統派のネギ味噌ラーメン!

国内の主な道路沿いに約150店舗も点在している『くるまやラーメン』、みなさんも一度は見かけたことがあるのでは? 店名の由来は、昭和45年に東京・足立区でラーメン店を始める際に、観光バスを改造して店にしたからなんだそうです。
数ある店舗の中で、今回、取材に訪れたのは、西東京市、五日市街道沿いにある『くるまやラーメン保谷新町店』です。

『くるまやラーメン』の人気メニューは、特製味噌ラーメンに辛みネギを組み合わせた「ねぎ味噌ラーメン」。さっそく食べてみましょう。

今回は、チャーシューを3枚追加したわけですが、そのチャーシューは、まるで板のように立てかけられ、その後ろにはシャキシャキの「辛みネギ」が控えています。下にはもやしがこんもり。理想的なネギ味噌ラーメンのビジュアル!

まずは、何も崩すことなく、スープだけを味わってみます。豚骨、鶏ガラ、昆布からとったダシに、味噌と香味醤油を合わせたというスープは、丸みを帯びていてまろやかなコクが響きます。うーん、ウマい! うっすら透明な脂と味噌や醤油が乳化して一体となっており、そのバランスの良さもさることながら、旨味のど真ん中を突いてくるようなピタッとした美味しさなんです。

そして麺は、太めのちぢれ麺(細麺も選択可)。最初の口当たりはスープが絡んでツルツル。噛むとコシがあって、もっちりモチモチしています。
さらにトッピングしたチャーシュー。これ、頼んで大正解でした! ぶ厚くてハードタイプのバラ肉。そのままかじるとしっかりした歯ごたえなのですが、スープに浸すと、熱で徐々に柔らかくなり、さらに口の中で噛んでいるとほろりとほどけていきます。

1枚のチャーシューでも時間の経過で刻々と味と食感が変化するのが楽しい。もちろん、味も最高。脂身部分が甘くて、くどさも臭みも一切ナシ。いいお肉を使ってるんだろうな〜、と思えるチャーシューなのです。
そして忘れちゃいけないのが、主役である辛味ネギ。濃厚な味噌スープに辛みが溶け出していき、スープの味も刻々と変化していくんです。もやしやネギなど野菜が多いというのもあるんでしょうが、スープそのものにコクはあっても、脂っぽさを感じないからか、後味はスッキリしていました。
というわけで、ロードサイドラーメンチェーン店4軒のネギ味噌ラーメンを紹介してきましたが、同じ“ネギ味噌”とはいえ、実はまったく似て非なる味。そう、それぞれ唯一無二の味わいなのです。GWの移動の道中に立ち寄るのはもちろん、なんなら、この絶品ラーメンたちを食べる目的に出かけてみるのもオススメです。
>>『くるまやラーメン』のもっと詳しい記事はこちら
https://www.syokuraku-web.com/bar-restaurant/102764/
(撮影・文◎土原亜子)