世界の朝ごはんを楽しめる『WORLD BREAKFAST ALLDAY』とは?

世界各地の朝ごはんを食べられるレストランで、定番の3カ国の朝ごはんに加え、2カ月ごとに国が変わる期間限定の朝ごはんメニュー、世界各国のドリンクなどが楽しめます。
すごいのは、大使館や政府観光局などの政府機関、東京に暮らす現地出身の方々などにメニュー開発を協力してもらっていること。まさに本場の味を楽しめるお店で、人気漫画「いつかティファニーで朝食を」にも登場しています(第32話)。
完全オープンスタイルのキッチンなどおしゃれな店内

筆者が訪れた吉祥寺店はフロアにアイランドキッチンがあり、私たちが座る席のすぐ近くで料理を仕上げてくれるスタイルでした。卵を割る音、ソーセージが焼ける音、料理が仕上がる良い香り、調理過程の全てを共有できるので、「これは私のクランブルエッグを作ってるのかなぁ?」と、勝手に予想したりして待っている時間も楽しかったです。

棚には世界各国の食品、飲み物が並んでおり、購入することも可能。店内は朝から混んでいましたが、待ち時間も楽しめる空間なので、料理が運ばれてくるまであっという間でした。
定番メニューから「台湾の朝ごはん」

レギュラーメニューは、イギリスとアメリカと台湾の3種類。店員さんに教えてもらった一番人気の台湾の朝ごはんを注文しました。豆乳のスープ「シェンドウジャン」、台湾の卵焼き「ダンピン」、具沢山の餅米おにぎり「ファントワン」と、台湾で人気の3品がワンプレートになっています。
卵焼きは日本のものとは全くの別物で、チーズやスパムが巻いてあるのでまるでブリトーのよう。すぐ近くの国でもこんなに食文化が違うのかと驚きました。
![具沢山でボリュームも満点[食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2024/04/20240405-worldbreakfast06.jpg)
特に気に入ったのが、餅米のおにぎり。もっちりしたおにぎりの中には、野沢菜を炒めたもの(おそらく)、おかか、桜でんぶのような少し甘いもの、小さく切られた揚げパンがぎっしり詰まっていて、これがまあ美味しい! すっかりハマって、お取り寄せできないか探したくらいです。日本にはないけれど、日本人が好きな味。包まれているのにパリパリ食感を失っていない揚げパンの仕組みも気になります。
この日の期間限定メニューは「ポーランドの朝ごはん」

ポーランドはりんごの生産量がヨーロッパ1位。そんなポーランドの朝ごはんは、りんごが入ったパンケーキをメインに、サラダのような白チーズを乗せたバケット、トマト入りのスクランブルエッグ、ジューシーなソーセージなどがワンプレートになっています。

どの料理も思わず、うわっと目を見開くほど美味しいのですが、「この料理はなんだろう」「あ、これりんごが入ってる!」など、料理を選んでいる時から食べ終わる最後の一口まで、ずっと楽しいんです。初めて見る料理に好奇心が湧き、初めて食べる味に感動し、使われている食材やメニューでその国の歴史や背景を知る事ができる。とても有意義な時間でした。
豊かな朝ごはんは豊かな1日を運んでくれる
正直なところ最初は、朝ごはんで2000円弱は少し高い気がしましたが、朝からこんなに充実した幸せな時間を過ごせるのであれば、決してコスパは悪くないと思います。朝ごはんを通して世界を知ることが出来るなんて素敵なレストランですよね。日頃の自分へのご褒美、プチ贅沢にいかがでしょう。なお、同店の朝ごはんは終日注文する事ができますよ。
(撮影・文◎佐々木舞)
●SHOP INFO
店名:WORLD BREAKFAST ALLDAY吉祥寺店
住:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-4-2-102
TEL:0422-27-6582
営:7:30〜20:00(L.O. 19:00)
https://www.world-breakfast-allday.com/