
食にうるさい人たちの間で定評がある「boursin(ブルサン)」というフランス産チーズをご存知ですか? 販売元のベルジャポンがホームページで「ブルサンを知らないフランス人はいない」とまで言い切るほど、母国フランスでは超有名なチーズです。
最近は日本のスーパーでも、チーズコーナーで明治や雪印のカマンベールチーズなどと並べて売られるようになってきたので、知っている人も多いと思います。

このブルサンの特徴は、新鮮なミルクから作るナチュラルチーズの中でも、熟成させないフレッシュタイプという点。水分が多くて柔らかく、しかもホロホロと口どけがよくて、まろやかな風味と酸味とのバランスが秀逸なのです。
そしてブルサンにはフレーバーが数種類ありますが、筆者のイチオシはブルサンの代名詞とも言える「ガーリック&ハーブ」。濃厚なフレッシュチーズに、ガーリックとパセリやチャイブといったハーブの香りが合わさって、実に美味。筆者はこれだけをつまみにしつつ、白ワインをちびちび飲むのが好きですが、クラッカーやバゲットにのせたり、ステーキやハンバーグに載せたりしても最高です。

ただ、残念ながら最近はあまりブルサンチーズを買っていません。というのもブルサンは1個734円(100g)とお高いのです。物価上昇が止まらない昨今、酒のつまみ1つにそんなにお金をかけられないという悲しい現実に直面したわけです。

とはいえ、一度ウマいものを知ってしまうと、そのレベルを落としたくないと思うのが人の性(さが)。そこで筆者は「ブルサン」より安く、さらに味も引けを取らないチーズを探しまくっていたのです。ところが最近、あっけなく『成城石井』で見つかりました。しかも2つも!
1つは「成城石井オリジナルのチーズスプレッド」539円(120g)。もう1つは、デンマークの「キャステロ」というブランドの「ホイップクリームチーズ ガーリック」431円(125g)です。正直言って、どちらも「ブルサン」よりだいぶ安くて量も多いのに、ブルサンに匹敵するほど美味しいんです。というわけで、さっそくその味の魅力をご紹介していきましょう!