【ベジつまみ05話】豆とサイコロ野菜の自家製豆乳マヨ和え|「切って混ぜるだけ」もここまで来れば最高、という話

【ベジつまみ05話】豆とサイコロ野菜の自家製豆乳マヨ和え|「切って混ぜるだけ」もここまで来れば最高、という話
食楽web

働く妙齢男女が直面する「野菜を摂らなきゃ」プレッシャーも何のその。楽しくおいしく、野菜で飲めれば最高! と、酒に合う野菜のおつまみ、通称“ベジつまみ”を提案。外食好き&料理ベタの酒飲み女性ライターが、マクロビ料理家・丸さんの指南を受けつつお届けします。

 サラダ系野菜つまみの代表格と言えばポテトサラダ。じゃがいもとマヨネーズのこっくりした風味は、ビールによく合うんですよ。

 しかし、家で作ってみて気がつく驚愕のマヨネーズ使用量。半端に入れてもパサパサで美味しくないのは分かってる。でも大さじ1杯のマヨで、だいたい卵1.5個と同じくらいのカロリーなわけだから、ポテトサラダ一人前分ともなると……やっぱりヘルシーとは言えないかもしれない。

「ポテトサラダ的に食べられて、もっとカロリーが低くて、お酒に合うサラダってないんですかねえ」

 酒飲みの妄想のような欲求を、言うだけタダ精神で口に出してみた。できれば簡単に、という言葉も喉から出かかったけれど、それはグッと飲みこんで。

 すると丸さん「じゃあ豆乳を使ったマヨネーズのサラダを作ってみましょうか」とにっこり。しかも材料を切って混ぜるだけなので意外と簡単、というではないか。神よ!無言の祈り届いてる!

 豆乳を使った自家製マヨネーズは酸味の効いた爽やかな味。滑らかになるまでマヨの材料を混ぜるのが唯一の手間というくらいで、電動ミキサーやフードプロセッサーがあると、ものの数分で完成する。あとは野菜を小さく切って、市販の豆缶と一緒に和えるだけ。

 さてお味の方は、マヨネーズが野菜の味を殺さない、限りなく野菜サラダ的なさっぱり感。シャキシャキした生野菜にアボカドのまったりが加わることで、いつものマヨじゃなくてもクリーミーに感じる。今回はアクセントにカブを使ったけれども、実際は人参や大根など好きな野菜でもよいのだとか。

 切って混ぜるだけとは、なんてありがたい一品。ひと口サイズの野菜も、ちびちびとつまめる感じが酒にぴったり。この味に合わせるなら白ワインかなあ。

材料(2人分)

・ミックスビーンズ(缶詰)……30~50g
・アボカド……1/2個
・じゃがいも……1個
・カブ……1個
・万能ねぎ……適量
・塩……適量
・コショウ……適量
※豆乳マヨネーズ
・無調整豆乳……100cc
・植物オイル……200cc
・ワインビネガー……小さじ2、または酢 小さじ2
・塩……小さじ1~1.5
(以下、お好みで)
・はちみつ……小さじ1
・マスタード……小さじ1
・ハーブ……少々

作り方

1.まずは豆乳マヨネーズを作る。ボウルに豆乳と塩(お好みではちみつ、マスタード、ハーブ)を加えて混ぜる。その後、植物オイルを2~3回に分けて加えながら混ぜる。最後にワインビネガーを加え、全体が滑らかになるまでよく混ぜる。

2.豆は缶から出して水分を切っておく。その他の野菜は皮をむき、1cm目安の細かいサイコロ切りにする。カブとじゃがいもは、切ったあと1分半茹でて、ざるに上げる。

3.ボウルに【1】と【2】を入れてよく和え、塩とコショウで味を調える。

4.皿に盛り、万能ねぎをふりかけて完成。

●プロフィール

料理監修/丸さん こと 丸山翔

埼玉県出身、東京在住。鉄板焼き料理人、マクロビオテックセラピスト。スケートボードライダーを経て料理修業を開始。自身の店を開店後、現在は野菜や自然食を得意とする半農料理人として出張居酒屋などのイベントも開催。トランスセクシャルとしてLGBTのサポート活動も行う。
HP: http://okonomimaru-sk8.wixsite.com/marusuke-kitchen

写真・文/木内アキ

北海道出身、東京在住。”オンナが楽しく暮らすこと”をテーマに、雑紙や書籍、ウェブなどで人・旅・暮らしにフォーカスした文章を執筆。好きなつまみは氷頭。目標は「きちんとした自由人」。執筆活動の傍ら、夫と共に少数民族の手仕事雑貨を扱うアトリエショップ『ノマディックラフト』を運営中。
HP: http://take-root.jp/