台湾の“浅煎り”と日本の“中深煎り”を提供
DOMO CAFEは、台湾に拠点を置く「DOMO(ドウモ)」という会社が手がけています。オーダーメイドでの日本旅行をコーディネートする旅行会社としてスタートした同社は、代表の廖 惠萍(リョウ ケイヒン)氏が日本に暮らした経験を活かし、日本と台湾を結ぶさまざまな事業を展開。こちらのカフェもそんな日本と台湾の架け橋になるような場所になってほしいとオープンしたそうです。
このお店で提供されるコーヒーは2種類あり、ひとつは“コーヒー界のアカデミー賞”とも称される北欧の賞「Nordic Roaster 2013」で1位に輝いた、台湾のFika Fika Cafeのもの。そんな有名なお店のコーヒーが日本で飲めるのは、DOMO CAFEだけなんです。
実際にFika Fika Cafe責任者のジェームス・チェン氏がドリップした浅煎りの「フィカフィカ ハウスブレンド」(500円)をいただきましたが、さっぱりしていて、まるでお茶を飲んでいるよう。とはいえ、決して薄いわけではなく、コーヒーの香りが立ち、絶妙なバランスです。
もうひとつのコーヒーは、京都・下賀茂の直焙煎珈琲のお店「カフェ・ヴェルディ」の中深煎り「ヴェルディ ハウスブレンド」(500円)。同店代表の続木義也氏は、珈琲界に大きな影響を及ぼす「カフェ・バッハ」での修業を終え、2003年にこちらのお店をオープンしました。
ぺーパーフィルターでのドリップ中、見事に粉が膨らむのは続木氏だからこそなせる技。“1日に10杯飲んでも大丈夫”なコーヒーを提供しているそうで、たしかに飲んだときの軽やかさに驚かされます。
実は、普段筆者はコーヒーを好んで飲まないのですが、この2つのコーヒーは雑味が一切なく、純粋にコーヒー豆のおいしさを楽しめるものに仕上がっていました。「サードウェーブコーヒーは酸っぱい」と思っている人もいるかもしれませんが、同店のコーヒーはそのイメージを覆す存在になるはずです。