旨い店はタクシー運転手に訊け!死ぬまで食べたい『伊吹』の中華ソバ

旨い店は運ちゃんに訊け!『中華ソバ伊吹』はなぜ通いたくなるのか?
食楽web

旅慣れた人は「旨いものが食いたければ、タクシーの運ちゃんに聞くのが一番」と言う。ならば、東京の美食情報をタクシー運転手に聞いてみたらどうなる? ということで白羽の矢が立ったのが、一部でプロ級の舌を持つと噂の運転手・荒川治さん。果たしてどんな基準で“旨い”を判断しているのか? 初回は、荒川運転手が「死ぬまで食べ続けたい」と言う、東京・板橋区志村坂上の名店『中華ソバ 伊吹』へ。

3年半で300回以上並んで食べる理由とは?

 僕が『伊吹』に初めて行ったのは今から約3年前のことです。以前は練馬の大泉学園にあって、確か、移転して2~3ヶ月後の春だったと思います。

 最初に中華ソバを食べたんです。口に入れた瞬間、「なんじゃ、こりゃ!」と、あまりの旨さに叫びそうになりました。

 その日から今日までの3年間、昼夜問わず300回以上訪問しました。自称“伊吹ストーカー”です。

 ちなみに『伊吹』は、昼と夜の二部あり、メニューが違います。昼は「中華ソバ」750円とその日の「限定」750円〜の2種類。夜は、「淡麗」750円と「濃厚」800円の2種類です。

 まず、訪店時に注意してほしいのは、どちらの部も開店前から10人以上の行列は当たり前だということ。店内は9席なので、仮に20人待ちなら1時間くらいは待ちます。僕の場合は、だいたい開店の1時間前に行くので、さほど待ち時間なく入ることができますが、もし開店後に行くならば、すぐ入れないのは覚悟の上で。