『すき家』の従業員が実践する「ネギ玉牛丼」を格段に美味しくするアレンジ法とは? アレとアレを足すだけで普通の牛丼には戻れなくなる!

ポイントはなんと卓上のアレ!

ねぎ玉牛丼(ミニ・530円)と納豆90円
ねぎ玉牛丼(ミニ・530円)と納豆90円

 さて、まずは「ねぎ玉牛丼」のミニサイズ(530円)と、単品で「納豆」(90円)を購入しましょう。ミニサイズにする理由は、「ごはんとネギ、肉、納豆とのバランスがちょうど良く、最後までごはんだけ残ることなく美味しく食べ切れるから」(S君)とのこと。

 卵は別添えなので、まず専用の容器の上で卵を割って、卵黄だけを丼のネギの上にのせておきます。続いて、納豆のパッケージの蓋を空けてかき混ぜるのですが、ポイントは付属の納豆タレを使用しないこと。

「『ねぎ玉牛丼』は特製ピリ辛コチュジャンで牛肉に味がついているので、納豆のタレを使うと濃くなりすぎるんです」(S君)

納豆のタレを使ってはいけない
納豆のタレを使ってはいけない

 さて、かき混ぜた納豆を丼のネギの周りにのせます。上から見ただけだと、 “納豆タマゴかけご飯”のようにも見えますが、この下にちゃんと牛肉が控えているわけです。

 これで完成ではありません。ここからが最大のポイント。

「ここに、卓上にある『すき家』オリジナルのフレンチドレッシングをたっぷりかけてください。味の想像がつかない人もいるかもしれませんが、これがあるのとないのとでは大違い。よくかき混ぜて食べてみてください」(S君)

卓上にあるフレンチドレッシングをたっぷりかけるのがポイント!
卓上にあるフレンチドレッシングをたっぷりかけるのがポイント!

 レンゲを使ってよくかき混ぜて食べてみると、納豆と生卵によって丼の中のごはんや肉が一体化してとろ~り。まるでとろろご飯を食べているような食感です。もともと牛肉が柔らかいこともあって、まるで飲むように食べられます。そこに加わるのが青ネギのシャキシャキ感。これがアクセントとしていい仕事をしてくれます。

 そして味わい。特製コチュジャンのピリ辛加減、牛肉の旨み、卵黄のコク。それらを、あのフレンチドレッシングが見事にまとめてくれるんです。ほんのり甘くてまろやか、さらに酸味もあるフレンチドレッシングが、丼ぶり内のバラバラな味を上品にまとめて底上げしてくれるわけです。

全体の味のバランスを底上げするのがフレンチドレッシング
全体の味のバランスを底上げするのがフレンチドレッシング

 スルスル食べられて、S君の言うようにご飯とおかずのバランスもちょうど良く、最後まで美味しく食べられました。しかも肉、納豆、タマゴで、良質なタンパク質もたくさんとれて、ものすごく健康的じゃないですか!

 未体験の方は、ぜひこの「ねぎ玉牛丼」アレンジをお試しあれ。普通の牛丼には戻れなくなると思いますよ。

(撮影・文◎土原亜子)