シングルモルトに和食?フードペアリングの最新トレンドとは?【グレン グラント】

スコッチは料理と合わせるのがトレンド

 そして、フードペアリングで登場したのは、意外にも「和食」。

 ライトでフルーティーな「10年」にはイカのソテー、スパイシーな「12年」にはブリの照り焼き、フローラルな香りのする「18年」には、ドライフルーツ羊羹といった提案だ。

 どうしてもウイスキーというと、酒が主体でおつまみはナッツやチョコ、ディナー後にゆっくり飲むといったイメージもあるが、この魚介や和菓子とのペアリング、それぞれウイスキーの個性と料理の味わいがほどよくマッチし、新たな美食の世界へと誘ってくれる。

熟成したスコッチは果物と相性がいい。フルーツ羊羹と合わせると深みが際立ち、絶妙な味わいだ。
熟成したスコッチは果物と相性がいい。フルーツ羊羹と合わせると深みが際立ち、絶妙な味わいだ。

 最後にデニス氏はこんなことを語ってくれた。

「ワインは料理に合わせやすいけれど、個性の強いシングルモルトは人それぞれ好みが分かれるものだと思います。でも、私たち人にも個性がありますよね。グレン グラントと料理のペアリングは人と人との付き合いのようなもの。自分ならではのマッチングを探す楽しみがあるんです」

 実のところ、パリでも和食や食前酒にウイスキーといった飲み方がちょっとしたブームになっており、ウイスキーを食事と合わせる楽しみ方は、近年のトレンドでもある。

 自宅で、レストランで、グレングラント×料理の新たな楽しみを見つけてみてはいかがだろう。

(取材・文◎伊勢洋平)

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