
●梅雨が明ければビールがおいしい夏。今年オープン10周年となる代官山「スプリングバレーブルワリー」(以下SVB)では6月21日~8月8日まで「ENJOY! CRAFT 夏祭り 2025」を開催。そのキックオフイベント「寿司×クラフトビールフェス in SVB東京」発表会で小耳にはさんだ「クラフトビールと寿司のいい関係」をお知らせします!
コンビニ、スーパーで手に入る缶製品と、代官山&京都で展開するレストランの両面作戦で、日本ならではのクラフトビール文化を提案しているSVB。今年はSVB東京10周年とあってイベント盛りだくさん。その最旬ネタが6月21日~22日開催の「寿司×クラフトビールフェス in SVB東京」です。

フェスにはSVBを含め全10ブルワリーが参画。SVB東京ではフェスに合わせて、まぐろ赤身にヒントを得た赤い液色が特長の「鮨祭~Red Weizen」を醸造します。ちなみにこの両日に浴衣、法被、甚平などの夏衣装を着て来店すると「500円チケット」が1枚プレゼントされるとか。
SVB醸造責任者の辻峻太郎さんによれば、「クラフトビールというと上面発酵のエールを連想しますが、今回は日本の定番ビールスタイルであるラガーにこだわりました。爽やかですっきりとした苦みに仕上げられたラガーですので、寿司とビールの双方をしっかり味わっていただけるはずです!」と語ります。
![スプリングバレーブルワリー マスターブリュワー 辻峻太郎さん[食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2025/06/3.jpg)
その寿司については、『まぐろ問屋 三浦三崎港』が腕を奮います。メニューのどまんなかとしてはもちろんまぐろですが、人気のサーモン、ゆで海老、やりいか、極穴子などを用意。期間中は板前が常駐し、数量限定品含め20種以上の寿司を提供します。
寿司とクラフトビール、どうペアリングする?

ビールがおいしい! 寿司がおいしい! おのおのがおいしいのは判るとしても、ペアリング、つまり食べ合わせとしてはどうなの? そこでビールと寿司を合わせる際のコツを辻さんに聞いてみました。

「わかりやすいのが“似た色同士のペアリング”です。穴子などであればさっぱりとした淡色のラガー、今回なら限定醸造の〈青のラガー〉がいいでしょうし、まぐろの赤身やトロならSVBラインナップにある〈豊潤ラガー496〉や店舗限定醸造の〈鮨祭~Red Weizen~〉など、コクのあるビールが合うでしょう」
なるほどこれは簡単だし、自宅でもすぐ試すことができますね。そういえば黒ビールとチョコレートが合うという話も聞きます。
「さらに“似た風味同士のペアリング”もオススメです。今回でいうと、店舗醸造品の〈特醸~夏の白麴和え〉〈Kyoto 2025~Rice Koji Sour~〉といった酸味やフルーティさを感じさせるビールと、〈やりいかのゆず塩仕立て〉や〈ゆで海老のゆず塩仕立て〉とのペアリングです」
寿司×クラフトビールのイベントは京都でも
「ENJOY! CRAFT 夏祭り 2025」は6月21日(土)~22日(日)の「寿司×クラフトビールフェス in SVB東京」を皮切りに、「寿司×クラフトビールナイト in SVB京都」や、SVB新製品「青のラガー」先行販売&SVB店舗醸造限定販売ほか、「SVB流屋台飯メニュー」など、おもてなしは盛りだくさん。

現在、原材料高などもあって日常的なビール飲用は低空飛行となっています。しかしそんな今だからこそ、ビール生活の“おいしさのフック”としてクラフトビールを楽しんでみたいもの。しかもそれが寿司とのペアリング新体験というなら、日本の味を愛する者としてはモアベターですよね。

東京と京都ふたつのSVBは、食楽webをお読みの麦酒派のみなさんがペアリングに挑むのを、いまや遅しと待っていますよ。
●DATA
スプリングバレーブルワリー
https://www.springvalleybrewery.jp/
●著者プロフィール
前田賢紀
フリー編集者。好きな飲み物はビール。好きなメカはオーディオ。好きな乗り物はサイドカー。好きな音楽はYMO。オリジナルブックカバー「ナワトビ1」を手掛けています。FB、Xも。