いちごやいちじくのドライフルーツ&クルミがぎっしり

『wagashi asobi』は、和菓子職人の稲葉基大氏と浅野理生氏の創作和菓子ユニット。ドライフルーツ羊羹は「おおたの逸品(平成25年度)」や「大田のお土産100選(平成28年度)にも選出された一品で、最近ではメディアで目にすることも多々あります。

もともとは「パンに合う和菓子を作って欲しい」というオーダーから誕生したというドライフルーツ羊羹ですが、その見た目は羊羹というよりテリーヌのよう。沖縄県西表島の黒糖とラム酒で炊き上げた羊羹に、ドライフルーツのいちごといちじく、クルミがたっぷり入っているんです。

さっそくカットして食べてみると、まずはラムの風味が口いっぱいにふわっと広がります。羊羹といえば「和風」という先入観を抱きがちですが、これは和風でもあり洋風でもある不思議な味です。あとから優しい甘さが現れ、ドライフルーツの酸味やクルミの食感が。噛むたびに驚きを感じます!
クリームチーズとバゲットはマスト!

“パンに合う和菓子”として誕生したドライフルーツ羊羹をさらにおいしく食べるには、クリームチーズとバゲットが欠かせません。バゲットにクリームチーズをたっぷり塗り、その上にドライフルーツ羊羹をのせれば完成。
この組み合わせは初めての経験でしたが、合わないわけがない! とすぐに確信するほどのおいしさ。ラムの風味、ドライフルーツの酸味はクリームチーズと相性抜群。普段、羊羹はひと切れ食べれば十分なのですが、この食べ方だと、ついつい何切れも食べてしまいそうになります。
そもそも、黒糖もラム酒も原材料はサトウキビです。また、いちご大福やあんみつのように、餡×フルーツの相性の良さは周知の事実。……この掛け算、最強すぎます!
現在は、店頭での販売だけでなく、東急百貨店のお中元サイトとカタログでも購入可能。しかも送料無料なので、注文するしかありません! ギフトとしても喜ばれそうですが、自分用にもぜひ1本ゲットして、その味を確かめてみてください。
●著者プロフィール
今西絢美
「おいしいものナビゲーター」として、調理家電や食に関する記事を執筆。フードツーリズムマイスター、利酒師の資格も持つ。ウェブサービスやアプリのトレンドも絶賛追跡中。