
●リニア中央新幹線の新駅が建設中の相模原市。利便性と豊かな自然が共存する新たな生活の拠点として注目を集めています。この記事では、東京から日帰りで相模原市の魅力を感じられるモデルコースを紹介します。
いま、相模原市が静かに注目を集めています。橋本駅付近では、次世代の大動脈として期待されるリニア中央新幹線の新駅(仮称・神奈川県駅)の建設が現在進行中です。リニア開通後は東京から名古屋間を最短40分で結ぶ予定で、橋本エリアは新たな交通のハブとして進化を遂げようとしています。

東京から40キロ圏内にありながら、約7割を森林が占める相模原市。自然と都市が共存する街として、子育て世帯や教育移住者にも注目されているエリアです。ということで、相模原市の中心から少し足を延ばして、相模湖へ。
湖のアクティビティと周辺の魅力あふれる自然と人の温かさを感じられる観光モデルコースをご紹介します。
勝瀬観光で「ニュースワン丸」に乗船

まず訪れたのは、創業約80年の老舗「勝瀬観光」。遊覧船やボート、釣り体験などを提供しています。今回は相模湖を代表する遊覧船「ニュースワン丸」に乗船し、湖上の景色を楽しみました。

足漕ぎスワンボートやカヌー、釣りなど思い思いに湖上のアクティビティができ、休日は家族連れやカップルでにぎわいます。近くにキャンプ場もあり、湖を渡った先にキャンプサイトがあるので、ちょっとしたアドベンチャー気分を味わえるのも魅力です。

湖畔の商店街にはレトロなゲームセンターも現役で稼働しています。ここだけ時を止めたような懐かしい景色に、きっと胸も躍ることでしょう。
●SHOP INFO
勝瀬観光
住:神奈川県相模原市緑区与瀬382
営:9:00〜17:00(※運行時間、天候・時期により変動あり)
休:不定休
料金:遊覧船大人1,000円〜/スワンボート30分2,000円〜
https://www.kassekanko.jp/
アクティビティ後は老舗旅館『清水亭』でランチ

湖畔の老舗旅館として愛される『清水亭』。実は宿泊者に限らず、食事のみの利用も可能なのです。ここでは名物の子持ち鮎の塩焼きを筆頭に、これからの季節はワカサギなどを提供。焼肉定食や温かいそばもありますので、子どもから大人までゆっくり食事を楽しむことができます。

お茶やお味噌汁など、料理には酒屋から譲り受けた酒造りに使う水を使用するこだわりです。小皿には、所有する山で採れた山菜を使った料理も並び、旅館ならではの上質な味と心のこもったもてなしが楽しめます。
●SHOP INFO
清水亭
住:神奈川県相模原市緑区与瀬360
営:07:00~17:00(要予約、食事のみの利用も可能)
休:不定休
日本の里山の風景が広がる「つちざわの森」で香りのワークショップ体験

相模湖から車で移動して、「つちざわの森」へ。日本の里山の風景を守る活動を行う体験型スポットで、子どもから大人まで楽しめるプログラムが充実しています。今回は、リテッジキーパー代表社員 青木薫さんのガイドによる森林浴を体験しました。

マウンテンバイクや森林浴、たき火体験など、自然と一体になれるひとときを過ごせます。小さな子どもも安心して森の中で過ごせますが、都会暮らしの大人にもおすすめのスポットです。

木々に囲まれ、自分の呼吸のリズムや心音を感じながらの森林浴は、本当に心地よかったです。すっかり里山の空気でリフレッシュした後は、森の香りを生かした自作バームづくりのワークショップを体験しました。

森の香りを閉じ込めたアロマを垂らし、癒しの香りに包まれて。日々の忙しさを忘れるような、和やかなひと時です。里山の恵みを感じながら、心身ともにリフレッシュできる癒やしをぜひ体験してみましょう。
●SHOP INFO
つちざわの森(ヘリテッジキーパー)
住:神奈川県相模原市緑区根小屋2172-1
営:10:00〜17:00 ※(原則土・日)※プログラムにより異なる、事前予約制
https://heritagekeeper.co.jp/
どこか懐かしく温かい、そんな相模原を巡る日帰り旅、いかがでしたでしょうか。自分をリトリートし、労わってあげる旅に出かけてみませんか。
(撮影・文◎亀井亜衣子)







