【実況レポ】名シェフもお客さんも笑顔で満腹! ヴィソン(三重)のシェフフェスが楽しすぎた

名店の料理が食べ飲み放題!シェフたちは料理と笑顔と記念撮影でおもてなし

 当日は9月末とは思えぬ暖かさ(暑いくらい!)。外の広大なテントや室内の会場には、今回のイベントに応募した多くの方々が「気軽に美食を楽しむ」姿がたくさん、見られました。

 当日は9月末とは思えぬ暖かさ(暑いくらい!)。外の広大なテントや室内の会場には、今回のイベントに応募した多くの方々が「気軽に美食を楽しむ」姿がたくさん見られました。

名店の焼き鳥の競演に行列!

手前が『鳥しき』(東京・大崎)の池川シェフ、奥が『焼鳥 市松』(大阪)の竹田シェフ
手前が『鳥しき』(東京・大崎)の池川シェフ、奥が『焼鳥 市松』(大阪)の竹田シェフ
[食楽web]
【食楽web]

 外のテント横ではおいしい煙がもうもうと立ち上がり、その前には暑い中、普段食べられない絶品の焼き鳥を目掛けて並ぶ人たちの大行列! 焼き鳥という分野で世界初のミシュランを獲得した『鳥しき』の池川義輝氏や、『焼鳥 市松』の竹田氏らが自ら、焼き鳥を焼く姿がなんとも圧巻でした。

最高のポーズで来場者の方と記念撮影も。掲載許可をいただいた方、ありがとうございます
最高のポーズで来場者の方と記念撮影も。掲載許可をいただいた方、ありがとうございます

 数えきれないほどの焼き鳥を炭火でじっくりと丁寧に焼きあげていくシェフたち。時折、撮影を求められると屈託のない笑顔とポーズでこたえていく。鳥しきのねぎまを一口頬張れば、香ばしくてなんともジューシー、1本でも忘れられぬ味に……初っ端から口福な時間がありました。

三重の魚介、和牛を味わう一皿に感動

ワインが合いそうな料理たちですが、まずはビールで
ワインが合いそうな料理たちですが、まずはビールで

 室内会場に向かうと、こちらも多くの人で賑わい、各ブースに列をなしています。折角、三重に来たのだから現地の魚介を思う存分味わいたい! と向かったのが『Restaurant タナカ』のブース。「伊勢湾鮮魚のブイヤベース焼きリゾット添え」はその名の通り、現地の海の恵みを詰め込んだような濃厚な一杯。魚介の旨味を含んだリゾットが潜み、これがまた染み入る味わいでした。

優しい笑みを湛えて配膳する『Restaurant タナカ』の田中シェフ
優しい笑みを湛えて配膳する『Restaurant タナカ』の田中シェフ

 合わせていただいたのが『Osteria Lucca』(東京・恵比寿)の「奥出雲和牛のラグー タリアテッレ」。牛スジのおいしいところをじっくりと煮込んであり、柔らかなお肉の旨味がたまらない!

多くの人に撮影を求められる桝谷シェフ(中央)。来場者&スタッフの方と和やかに記念撮影
多くの人に撮影を求められる桝谷シェフ(中央)。来場者&スタッフの方と和やかに記念撮影
上:スパークリングとともに「月見ドリア 猪ミートソース」を。下:ヴィソンの立ち上げにも関わったという手島シェフ
上:スパークリングとともに「月見ドリア 猪ミートソース」を。下:ヴィソンの立ち上げにも関わったという手島シェフ

 地元・三重の猪を使ったジビエな一皿は、パリから来訪した『PAGES』の手島シェフによる「月見ドリア 猪ミートソース」。臭みのない猪のミートソースとごはんに、卵をとろりと絡めれば、それぞれの旨味が優しく混じり合います。普段食べられない味に出会えるのも、名店シェフのフェスならではですね。

笠原シェフらのブースは大行列。滋味深い和食の世界へ

賛否両論の「海老しんじょう 木の子あんかけ」、下:なすび亭の「季節の炊き込みご飯色々」
賛否両論の「海老しんじょう 木の子あんかけ」、下:なすび亭の「季節の炊き込みご飯色々」

 近くのテーブルで食事を楽しみ、次に何を食べようかなと近くにいた方におすすめを聞いてみたら、「やっぱり笠原さんの料理!」と即答。
「東京の名店ってなかなか行けないでしょ。今回、笠原さんにも会えるし、食べてみたかったお店の味がたくさん! どれも食べたくて困っちゃいますよね(笑)」

 ということで会場で終始、行列ができている笠原シェフの『賛否両論』と、同じく東京・恵比寿にある人気和食店『なすび亭』の吉岡シェフがいるブースへ。お二人とも大人気で、料理、記念撮影がまるでセットのように笑顔でこなしていく姿が印象的。まさに口福の輪が繋がっていくのを感じるシーンでした。

 もちろん、料理は体に染み入るような滋味深さ。賛否両論の一皿はふわふわの海老しんじょうに、かつおと昆布の出汁が香る木の子あんかけが胃袋を優しく包み込みます。なすび亭のしらすが入った炊き込みご飯がまた旨い。じわじわと箸が止まらぬ味わいに感動しました。

『笠庵 賛否両論(VISON)』の市川シェフ。同店はヴィソンの温泉・本草エリアにあり、温泉の後にのんびりと和食を楽しめる店。下:「秋茄子とエビとホタテの煮こごり ランプキャビア添え」も絶品!
『笠庵 賛否両論(VISON)』の市川シェフ。同店はヴィソンの温泉・本草エリアにあり、温泉の後にのんびりと和食を楽しめる店。下:「秋茄子とエビとホタテの煮こごり ランプキャビア添え」も絶品!

旬のフルーツを使ったスイーツも登場

 のんびりと食べていたら、さまざまなブースで品切れが続出。最後はやっぱり、スイーツを。フリーランスパティシエ・向井聡美さんのブースではサクサクのメレンゲにベリーのクリームを挟んだスイーツ、辻口さん率いる『モンサンクレール』のブースではミルフィーユが完売していましたが、梨を使ったクレープをゲット。甘い余韻に浸ると、お腹も心もすっかり満たされました。

上:フリーランスパティシエ・向井聡美さんの見た目も可愛いスイーツ。下:『モンサンクレール』の梨のミルフィーユ。縦長に切られた梨のシャキシャキ感がダブルクリームのクレープとの相性抜群
上:フリーランスパティシエ・向井聡美さんの見た目も可愛いスイーツ。下:『モンサンクレール』の梨のミルフィーユ。縦長に切られた梨のシャキシャキ感がダブルクリームのクレープと相性抜群

 新たな食の聖地『VISON』。この魅力に共感したシェフたちが織りなす1日限りのシェフフェスは、おいしく楽しく笑顔が絶えない、食の素晴らしさが詰まったイベントでした。

 帰りにはヴィソンでつくられている絶品の味醂の他、お酢、出汁のショップなどでお土産を手に入れて大満足。改めて再訪したらゆっくりとお店を巡り、食を堪能し、温泉に浸かる。そんな1日を過ごしたくなる場所です。

蔵が並ぶような和ヴィソンエリアの一角。『美醂 VIRIN de ISE』や『伊勢醤油本舗』などがある
蔵が並ぶような和ヴィソンエリアの一角。『美醂 VIRIN de ISE』や『伊勢醤油本舗』などがある

●DATA
VISON(ヴィソン)
https://vison.jp/