【地元だけの小さな名店】店主のおもてなしが詰まった神戸の実力派パティスリー『makostandard』

【地元だけの小さな名店】店主のおもてなしが詰まった神戸の実力派パティスリー『makostandard』
食楽web

 地元・神戸のお土産を選ぶとき、「さすが神戸は洋菓子の街ですね」と言われたい。だからこそ、全国的に知られた有名店よりも、地元でしか出会えない“小さな名店”を選びたくなります。

 神戸・西元町の『makostandard(マコスタンダード)』は、まさにそんな時に選びたいお店。素材の良さに向き合ったまっすぐなお菓子と、店主夫妻の温かなおもてなしが詰まった、地元民が誇りたくなる一軒です。

ショーケースには定番人気のシュークリームはプリンはもちろん、季節のフルーツを使ったカラフルなケーキも並ぶ
ショーケースには定番人気のシュークリームはプリンはもちろん、季節のフルーツを使ったカラフルなケーキも並ぶ

お店へのアクセスは?

 2023年10月に神戸・西元町にオープンした『makostandard』。もともとは三重県桑名市で『パティスリーアノ』として8年間営業していた人気店で、多くの常連客に惜しまれながら神戸に拠点を移しました。お店の場所は阪神「西元町」駅から徒歩約2分、JR「神戸駅」からも徒歩6分ほどの便利な立地。元町商店街の西端近くで観光エリアから少し外れた落ち着いたロケーションにあります。

店名の「makostandard」は、布澤シェフが「自分のやりたいことを実現したい」という想いを込め、自身の名前“誠”と“ぶれない基準=standard”を組み合わせて名付けたもの
店名の「makostandard」は、布澤シェフが「自分のやりたいことを実現したい」という想いを込め、自身の名前“誠”と“ぶれない基準=standard”を組み合わせて名付けたもの

お店の実力を感じるシンプルなお菓子たち

 毎回リピートしている「シュークリーム」は、アーモンドやあられ糖をのせて1時間かけてじっくり焼いたザクザクのシュー生地が印象的。中には、北海道根釧地区の牛乳、インドネシア産タヒチ種のバニラビーンズ、奥丹波の卵でつくられた濃厚なカスタードクリームがたっぷり入っています。コクがありながらも後味は軽やかで、この場所でしか出会えない味わいです。

 また、「焼きたてフィナンシェ」(330円)は、焦がしバターの芳ばしい香りがふわっと広がるリッチな焼き菓子。外はカリッと、中はしっとりという食感の対比も楽しく、ついつい手が伸びてしまいます。さらに、最近登場した「スコーン」(400円)もシェフの自信作だそう。素材の風味をダイレクトに感じられる焼き菓子こそ、このお店の実力が際立つポイント。手土産のつもりが、つい自分用にも買ってしまう、そんな魅力が詰まっています。

シェフが「当店の名刺がわり」と話す代表作「シュークリーム」360円
シェフが「当店の名刺がわり」と話す代表作「シュークリーム」360円
丁寧に焼き上げられた「スコーン」400円。見た目も味わいも素朴で上質 [食楽web]
丁寧に焼き上げられた「スコーン」400円。見た目も味わいも素朴で上質 [食楽web]

 毎週木曜日、ケーキ類に代わってクロワッサンやデニッシュなどのヴィエノワズリーが並ぶ「クロワッサンの日」も人気。週末や開店直後には行列ができることも多いですが、公式InstagramのDMから取り置きも可能。確実に手に入れたいときは、事前のチェックがおすすめです。

 神戸のお土産として自信を持って贈れる「makostandard」のお菓子。大切な人へのギフトにはもちろん、頑張る自分へのご褒美としてもぴったり。シンプルだけど心に残る、そんな味わいに出会えるお店です。

シンプルで洗練されたパッケージは贈り物にもぴったりで、「神戸らしさ」が伝わる手土産として人気
シンプルで洗練されたパッケージは贈り物にもぴったりで、「神戸らしさ」が伝わる手土産として人気

(撮影・文◎岸本 暢子)

●SHOP INFO
makostandard

住:兵庫県神戸市中央区相生町1-1-18 富士興業西元町ビル 1F
TEL:非公開
営:12:00〜17:00
休:日・月・祝
https://www.instagram.com/makostandard/

●著者プロフィール

岸本 暢子

地方創生食文化大使/フードアナリスト。関西を中心に激安チェーン店からミシュラン三つ星店まで、ジャンルを問わず「本当に美味しいもの」を追い求める。作り手の話が三度の飯と同じくらい好き。日本の食文化、特にお米・ごはんを守りたい。
https://www.instagram.com/alco0502/