鮮度抜群、ボリューム満点! 「やま久のお造り定食」を味わう

しばらくしてドドーンと運ばれてきたのが、こちら。京都のど真ん中で味わうお造りの定食はお上品な感じなのかと思ったら、その予想の遥か斜め上のボリューム! まさにドドーンと言いたくなるラインナップ。

お店の人の説明によると、お刺身のラインナップは、ハモ、カツオ、イカ、タコ、キビナゴ、タイ、マグロ、ホタテ、甘えび。9種盛りとはすごいことになっています。
これだけ多いと何から食べるか迷いますが、この盛り合わせの中である意味、特徴的なのが盛り付け中央のキビナゴ。

銀色に輝く身に青いラインが美しい魚で、食べてみると小さいながらフワッとした不思議な食感で、旨みのある身質の魚となっています。
![何を食べても抜群の美味しさ![食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2025/09/20250914-yamahisa06.jpg)
ほかには旨味の塊のようなホタテ、はじけるような弾力のあるタコ、鮮度がよくてブリンブリンのタイなど、とにかく旨味と鮮度と触感の大行進状態!
またお刺身の裏に隠しアイテムのように生麩や卵焼きがあって、上品な遊び心が満載。さすがは京料理という風情。

小鉢料理も豪華。とうもろこしの寄せ揚げに、オクラとレンコンのフライなど、揚げ物はボリューミーながら季節感もバッチリ。お椀もかなり大振りにカットされた豪快なアラ汁となっていて大満足です。
お刺身の付け合わせで異彩を放っていたのが、あおさのり。磯の香を凝縮したような一品で、お刺身に添えたりアラ汁に入れたり、ごはんにそのまま乗っけたり、どうやっても美味しい名脇役となっていました。

いろいろと食べる物が多彩なやま久のお刺身定食。当然のようにお米が足りなくなってきたので、おかわりさせていただきました。
最終盤まで残してあった甘えびは、甘辛いタレに漬け込んだ沖漬け状態でビックリ。最初から最後まで驚かされる構成で、飽きさせない工夫が随所に散りばめられた定食でした。
京都旅行で美味しいお魚料理を食べたいと考えている人に、ぜひ立ち寄ってもらいたいお店です。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP INFO
魚河岸 やま久
住:京都府京都市中京区丸太町30-1
TEL:075-606-5057
営:11:30~14:00、17:30~22:30 ※月曜はランチ営業なし
休:日曜
https://yamahisa-kyoto.com/
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住。複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!『食楽web』では関西グルメ情報を中心に紹介しています。