
ラーメン屋に行ったらサイドメニューの餃子を必ず頼む、という人は多いでしょう。特にお酒好きにとっては、焼きたてアツアツの餃子を冷えたビールで流し込む瞬間は、この上ない快楽ですよね。
日本においしいラーメン屋は星の数ほどありますが、しかし“餃子がおいしい”という条件を追加すると、かなり絞られると思います。
というわけで今回は、東京に存在する“餃子の旨いラーメン屋”を、ネットではなくリアルな口コミから探すことにしました。
今回ご紹介するのは、江古田の『らーめん太陽』(昭和51年創業)。教えてくれたのは、学生時代から江古田に住んでいる編集者・加賀屋修平さん(仮名・35歳)。好物は餃子で、普段から東西南北、おいしい餃子を求めて食べ歩く食いしん坊です。

――加賀屋さんは、この店にいつから通ってるんですか?
「大学時代から今に至るまで通い続けているので、もう15年近くになります。ここに行く目的は、何と言っても餃子! 昼も夜も餃子がついたセットメニューを頼みます」

――『らーめん太陽』の餃子の特徴は?
「ジャンボ餃子とミニ餃子の2種類があります。ミニと言っても一般的な餃子と同じくらいで、ジャンボはその倍のイメージ。いつ行っても、店の方がせっせと餃子を仕込んでいるのを目にします。手包みなんです」

――ミニとジャンボだとやっぱりジャンボがおすすめですか?
「うーん、どっちも捨てがたいですね。好みの問題かも。大きさに関係なく、皮の中の餡がぎゅうぎゅうで、焼き具合も完璧。かじると底面はパリッとしていて、上部はなめらか。そしてどちらも肉汁がすごい。野菜の甘味も感じるし、何個でも食べられる。食べ始めたら止まらないタイプの餃子です」

――加賀屋さんがいつも頼むメニューは?
「ジャンボ餃子3個+ラーメンの〈らーめんセットB〉(1200円)か、ジャンボ餃子5個+ライスの〈餃子定食〉(900円)が定番ですね。ものすごくお腹が空いてる時は〈ミニ餃子〉(1皿400円)を追加注文することも。ちなみにテイクアウトもできますよ」

――餃子のおいしさは十分わかりましたが、ラーメンについても教えてもらえますか?
「江古田には個性的なラーメン専門店がたくさんありますが、らーめん太陽の一杯は、もう誰が食べても納得できる醤油味です。スープは、煮干しの風味を感じる癒やし系。夜中2時まで営業しているので、若い頃は飲んだ後の〆でここのラーメンを食べたりもしていましたが、寝る前に食べてももたれません」
まとめ

というわけで後日、筆者も江古田に行って『らーめん太陽』の餃子を食べてきましたが、加賀屋さんの言葉どおり、ジャンボもミニも最高においしかった! “餃子目当て”で通うのも十分納得できる素敵なお店でした。
(撮影・文◎土原亜子)