
●静岡・伊豆にある「道の駅 伊豆月ケ瀬」で、秋のシーズンだけ味わえる「ズガニ」を使ったうどんとラーメンの魅力に迫る!
突然ですが、「藻屑ガニ(モクズガニ)」というカニをご存知でしょうか。ハサミの部分に藻のような毛がはえているのが特徴の手のひらサイズのカニで、見た目はあの高級ガニ・上海蟹とそっくり。それもそのはず、上海蟹は和名チュウゴクモクズガニ、近同属異種なのです。モクズガニは日本全域の川に生息しており、産卵のため海に下ってくる秋に、カニ漁が解禁になります。
筆者が住む静岡県の伊豆地方では「ズガニ」と呼ばれ、古くからこのモクズガニが秋の味覚として食べられてきたそう。ちなみに筆者は、静岡県に住む前は、20年近く中国・上海で暮らしていたのですが、現地では上海蟹について、「秋風起,蟹脚痒(秋風が吹くと蟹の足が痒くなる)」という風流な格言があります。秋は蟹が大変美味しくなる季節、秋風が吹くとその味を思い出して心がうずく、という意味です。
もちろん、例に漏れず筆者も上海で上海蟹を初めて食べたその日から、あのミソの虜。秋になると必ず“蟹熱”がうずきます。日本でも上海蟹が味わえるかも! さっそく伊豆でズガニが食べられるところを調べてみました。するとズガニ料理が食べられる道の駅があるじゃありませんか!
予約なしで気軽に希少なズガニがいただけるとはありがたい、というわけで、秋風が吹くころ「道の駅 伊豆月ケ瀬」へと向かいました。