【自宅避難の備え】便利で使い慣れたものを買い置きするクセをつけよう!

防災というと、テレビのニュースなどで見る避難所にいて自宅には帰れない光景を思い出しますが、それ以上に頻度も高く、誰もが遭遇する可能性が高いのが、台風やゲリラ豪雨、大雪など。自宅にはいられるものの電気や水道、ガスが止まってしまい、いつもの生活ができなくなる状況……まずは「自宅避難」に備えることから始めましょう。


電気、ガス、水道の1つ、あるいは複数が使えなくなったとき、どうしたらいいでしょうか?
直後なら冷蔵庫に残っているものを優先的に食べましょう。冷凍室はたくさん詰まっていたほうが停電時でも庫内の温度をキープしてくれます。冷凍食品だけでなく自分で作ったサンドイッチなども冷凍しておくと自然解凍で食べられるのでおすすめ。作り置きしておけば、普段はお弁当としても重宝します。
市販の冷凍食品は、弁当用など自然解凍で食べられるものは加熱調理がいらないので災害時にも役立ちます。ただし時間が経てば溶けて日持ちがしなくなってしまうので早めに食べるようにしましょう。自宅避難期間が2日目以上になると、常温保存できる買い置き食材やちょっとした調理が必要になってきます。そんなときを想定して用意したいのがこちら。
【自宅避難の買い置き品】1.ラップ&フリーザーバッグ

どこの家庭でも必ずあるラップは災害時にも多種多様な使い方ができます。食器に敷いて使えば食器が汚れないので洗わずに済みます。それでも食器を洗う必要があるときは、丸めて食器洗いのスポンジ代わりにも。また、細長くすれば紐としても使え、油性マジックでメッセージを書けば伝言メモとして使えます。

フリーザーバックは防災グッズを小分け収納。袋が透明なので中が見えて取り出しやすいのがポイントです。しっかり封をすれば水の侵入を防ぐので、スマホの防水カバーにしたり、濡らしたくないものをしまったりするポーチとしても使えます。洗濯ができない時にフリーザーバッグを使えば、下着や靴下といった最低限の洗濯ができます。
【自宅避難の買い置き品】2.カセットコンロ

カセットコンロは各家庭で1台は揃えておくべき防災アイテム。災害時でも温かいものを食べられると気持ちが落ち着くので熱源の確保が大切。ミニサイズなら卓上でスペースを取らず、コンパクトに収納可能。
カセットコンロもガスボンベも寿命があるので、製造日を確認することも忘れずに。ちなみにカセットコンロの寿命は約10年、ボンベは約7年ですが、ずっとしまったままにしておくと、いざというときにうまく作動しなかったり、事故に繋がったりすることも。冬場に鍋料理を卓上で調理するなど、定期的に使用してボンベもローリングストックしましょう。ちなみにボンベ1本の燃料時間は60~90分です。
【自宅避難の買い置き品】3.アイラップ

見た目は一般的なポリ袋と変わりませんが、冷凍も加熱もできる優れもの。一般的なポリ袋の耐熱温度が80~100度に対し、アイラップの耐熱温度は120度なので災害時の湯煎調理に使えます。
一つの鍋でお湯を沸かし、食材をアイラップに入れてまとめて鍋で加熱すれば、複数の料理が同時に作れます。カセットコンロの燃料や水の節約にもなり、災害時の洗い物も減らせます。ぜひ、カセットコンロと一緒に備えましょう!