メニューに偽りなしの高さ16cm! 本当に山盛りで出てきた「とと丸頂上丼」

目の前にやってきたのは、円錐形の高さある丼。早速計測です。お茶碗の直径は13cm、高さ16cm、重さは712g(器の重さを除く)。なので、一般的なお茶碗に限界まで山盛りにした丼、という感じ。これなら、普段大盛りに挑戦できない人も完食できる可能性大です。
「今日の魚は、マグロの赤身、とろ、サーモン、スズキ、ハガツオ、イクラ、小田原であがったカマスなどですね。刺身醤油とゴマだれがあるので、味変をしながら楽しんでください」。と話すのは料理長の福島さん。魚の内容はその日、小田原漁港で上がったものになるため日替わりになります。

そもそも、なぜこんな高さのある丼ができたんですか?「ズバリ、インパクトが大事!」とにっこり。確かにインパクト強め。「そこまで大量ではないので、完食する人がほとんどですよ」とのこと。見て楽しんで、味わって、完食できるデカ盛り、それは安心して注文できそうです。
じゃぁ安心してサクッと完食~。って思っていたのですが、結果1kg近くのボリュームになる結果に。それは……
シメの出汁茶漬けをたっぷりかけてサラっと完食~!

3/4ほどを食べ終え、もうおしまいかぁ~。なんて思っていた頃、謎のヤカンが登場。
「これはシメ用の出汁。濃厚魚介出汁なので、シメに最強ですよ。ぜひこれをかけて味わってください」と料理長。そんなサービスがあったとは! ということで、残りは出汁茶漬けとして味わいます。
これが、旨みが強くていいっ! そして出汁茶漬けにしたことで、ワサビのピリッと感が時間差でやってくるのも最高です。時々やってくるイクラのプチッと感も先ほどより強く感じます。旨い!
さっきまでのどんぶりも十分美味しかったけれど、出汁茶漬けにしたことで、もっと幸福感に満たされます。茶漬けのシメってやっぱり最高だよね~、と日本人のDNAに訴えてくる感じです。これがあるから酢飯じゃなくて白米だったんだと改めて納得です。
まとめ

刺身醤油とゴマだれ、濃厚魚介出汁と3つの味が楽しめる「とと丸頂上丼」。刺身は常に5種類以上、300gもありますが、味変できて出汁茶漬けでサラサラいけるし、トータル1kg近くだけれど、最後まで美味しく味わえました。食べ終わってから「うわ~お腹いっぱい」と思う丼です。
ちなみに濃厚魚介出汁は、店内に設置してあるポットに入っているか、またはカウンターにどんぶりを持っていけばかけてもらえます。他の丼にもシメで出汁をかけるのはおすすめです。満腹になった後は、1階のお土産コーナーでお買い物を楽しめます。1Fではお店で使っているゴマだれを売っているので、買って帰って家でも再現してみるのもありです。
漁港メシって、超早起きしないと食べられない、というイメージでしたが、ここならランチタイムに味わえる。次回は限定の「なめろう頂上丼」にするか、思い切って「ウニどっさり贅沢丼」にするか。出汁茶漬けにしたことで、推定1kgのボリュームだけれどサラサラっと行けちゃう、絶品海鮮丼でした!
(取材・文◎いしざわりかこ)