各コンビニのコーヒーの味は?

まずは各社のコーヒーのシステムから見ていきましょう。
ご存知のように、セブンイレブンの「セブンカフェ」の場合、レジで注文すると店員さんにカップを渡され、自分で機械を使ってコーヒーを淹れるセルフサービスです。
「ホットコーヒー」は、R(レギュラーサイズ)110円とLサイズ180円があります。濃度は、「軽め」、「普通」、「濃い」の3つから選べるようになっているのもセブンの特徴です。

続いてローソンは、「MACHI CAFE」という名称でコーヒーを販売しています。「ホットコーヒー」は、S120円・M190円・L220円・メガ320円というラインナップ。濃度のセレクトはありません。
なお、ローソンはセルフサービスではなく、レジで注文すると店員さんが機械でコーヒーを抽出してくれ、手渡されるシステムです。

最後のファミリーマートのコーヒーは、「FAMIMA CAFE」という名称。ここもセブンと同じくセルフサービス。「ブレンド」と「モカブレンド」の2種類があります。ちなみに今年で10年目だそうで、2023年6月時点で31億杯を売っているそうです。
今回は飲み比べなので「ブレンド」を選択。サイズはS120円、M180円、L220円、味も「普通」と「濃厚」が選べます。

では3つのコンビニのコーヒーを一気に飲み比べて、香り、濃さ、味(苦味、酸味、甘み)、コク、後味の5つを話し合って決めました。以下がその結果です。

上の図のように、各コンビニのブレンドコーヒーでも味わいは、思った以上に違うことがわかりました。

コーヒーの香りや苦味、酸味、甘みといった味わいを一番感じられる、と高評価だったのが、ローソンのホットコーヒーでした。「3社の中で、一番、味の輪郭がはっきりしていて、かつ、まろやか。しかも飲んだあとの余韻にコクを感じる」との感想もありました。
ちなみにローソンは、2023年10月にホットコーヒーをリニューアルしたばかり。しかもスペシャルティ・コーヒー専門店の『猿田彦珈琲』がブレンドコーヒーを監修し、とくに酸味、苦味、コクのバランスを最大限に追求しています。

次にセブンイレブンのブレンドコーヒー。「苦味、酸味、甘みのバランスは整っていて、後味がスッキリ」という意見が一致。ただ、濃いめを選んでいないせいか、「全体的に印象が薄く、おとなしいコーヒーで、言い換えれば、万人受けする味」という意見もありました。

最後にファミリーマート。「苦味、酸味、甘味が感じにくい」との意見が。とくに「コーヒーの香りがあまりしない」という意見は3人とも一致。セブン同様、濃いめを選んでいないこともありますが、「もうすこし、味わいをはっきりしてほしい」という意見も。
ちなみにファミリーマートは世界No.1のバリスタ粕谷哲氏と共同開発しているそうで、とくにスペシャルティコーヒー「モカブレンド」には定評があります。また、コーヒーマシンのそばにフレーバーシュガー(キャラメルやヘーゼルナッツ)を設置しているので、「カフェラテ」を好みの味わいにアレンジするのも人気です。
まとめ
というわけで結論です。今回、コンビニ3社の中で一番、美味しいとジャッジされたのは、ズバリローソンの「MACHI CAFE」のホットコーヒーでした。ぜひ、皆さんもいろいろ飲み比べてみて、好みの一杯を見つけてください。
(撮影・文◎土原亜子)