ミシュランガイドソウル掲載店!『プチョンユッケ』の「ユッケナッチタンタンイ」

ソウル市内中心部にあり、ナイトショッピングで人気の東大門からも徒歩圏内の在来市場「広蔵市場(カンジャンシジャン)」。屋台グルメ、食材、衣料品など、区画ごとに販売しているものが異なります。
その中でも観光客に人気があるのが、ユッケ専門店がひしめく「ユッケ通り」。なかでも、ひときわ行列のできる店が、7年連続でミシュランガイドソウルに紹介されている『プチョンユッケ 本店』です。

「ユッケナッチタンタンイ」は、ユッケと活きテナガダコを同時に味わえるメニュー。お皿の上でテナガダコがくねくねと踊り鮮度は抜群。卵黄をくずして全体をよく混ぜつつ、ごま油につけて海苔で巻いて味わいます。
牛肉は「馬場畜産物市場」からブロックで仕入れ、店内で筋を取り除いた後にカットし、半日熟成させて肉質を柔らかくしているこだわりよう。一緒に味わいたいのは焼酎! ユッケと焼酎は韓国では定番のセットなので、ぜひ一緒に注文してみてくださいね。
お昼や夕食のピーク時は少し待ち時間があるので、ズラして行くのがおすすめ。長居する店ではないので回転は早いのでご安心を。1人での利用やテイクアウトも可能です。
●DATA
店名:プチョンユッケ 本店
住:ソウル特別市 鐘路区 鐘路4街 165-11, 市場内
営:10:00~22:00(ブレイクタイム 16:00~17:00)
〆の麺まで楽しめる『陳玉華ハルメ元祖タッカンマリ』の「タッカンマリ」

東大門から徒歩圏内にあるタッカンマリ横丁。韓国では同じものを提供する専門店が一つの区画に集まっていて、(食べ物名)横丁と呼ばれていることが多く、ここもその一つです。
1978年創業の老舗で、国内外を問わず多くの人が訪れる店が、常に行列ができている『陳玉華ハルメ元祖タッカンマリ』です。整理番号札を配っているのでお店の人からもらって、番号が呼ばれるのを待ちましょう。
「タッカンマリ」は、韓国語で鶏一羽という意味で、その名の通り鶏をグツグツと煮込む料理です。具材は、特製の鶏ガラスープ、鶏肉(丸ごと持ってきて、各卓でカットします)、じゃがいも、長ネギ、にんにくというシンプルな組み合わせ。お好みで餅や具材を追加できます。
鶏が煮込まれていくにつれ、どんどんダシが染み出し濃厚な味わいに。そのまま食べるとあっさりしすぎているので、テーブルに置いてある薬味と醤油・カラシ・酢を混ぜて、自分好みのタレを作って一緒に食べましょう。昔はタレの作り方のデモンストレーションがあったんですが、最近は混雑の影響からか、やっていないようです。筆者のオススメは薬味と醤油少なめで混ぜるタレ。ぜひお試しを。

鶏を堪能したあとは、〆の麺(2000ウォン)を投入。ダシの旨みをたっぷりと吸った麺が最高! このためにタッカンマリを食べると言っても過言ではありません。
●DATA
店名:陳玉華ハルメ元祖タッカンマリ(チンオックァハルメ ウォンジョ タッカンマリ)
住:ソウル特別市 鐘路区 鐘路5街 265-22
営:10:30~翌1:00
ビールと相性抜群!『KyoChonチキン 東大門店』の「オリジナルフライドチキン」

韓国全土に展開するチキンチェーン店『KyoChonチキン』。24時間営業で、東大門ナイトショッピング後にも一杯楽しめるのが東大門店です。場所柄、外国からのお客さんも多いので、英語や日本語を話す店員さんもたくさんいます。
チキンとビールの組み合わせは、韓国で“チメク”と呼ばれる定番の食べ方。韓国ドラマでもこのセットを観たことがある人は多いのでは? ちなみに『KyoChonチキン』では、瓶ビールに加え、生ビールやクラフトビールも提供しています。

チキンにはさまざまなフレーバーがありますが、まずトライして欲しいのが、にんにくと醤油の香りが漂う「オリジナルフライドチキン」。サクサクっとした食感とジューシーな味わいを楽しめます。ハーフ&ハーフにすると、唐辛子をまぶした「レッドチキン」、はちみつをからめた甘じょっぱい「ハニーチキン」なども一度に味わえるので、お得な気分になれます。
●DATA
店名:KyoChonチキン 東大門店
住:ソウル特別市 鐘路区 昌信洞 464-6, 2F
営:24時間
豚、牡蠣、キムチが三位一体!『和通本家』の「牡蠣ポッサム」

地下鉄1・3・5号線の通る「鐘路3街」駅すぐの場所には、牡蠣ポッサム通りがあります。最初に紹介した「広蔵市場」や韓国の伝統家屋が立ち並ぶ「益善洞(イクソンドン)」からも徒歩圏内です。韓国系YouTuberに紹介され、日本からの観光客にも人気が高いのが『和通本家』です。
「牡蠣ポッサム」は、ポッサム(茹でた豚肉)と一緒に生牡蠣が添えられたメニュー。写真真ん中に写る牡蠣ポッサムのみの注文でも、サービスのおかずが山程出てきます。大・中・小とサイズを選べますが、3人程度なら小で十分なボリュームです。

ポッサム、牡蠣、キムチを、お好みでにんにくやサムジャン(肉や野菜につける味噌)と一緒に白菜で巻いて食べます。豚肉の臭みは全くなく、ほどよい脂と辛味、そして生牡蠣の相性が抜群です。一年中提供しているメニューですが、夏場は生牡蠣ではなくボイル牡蠣に変わります。
●DATA
店名:和通本家(ファトンポンガ)
住:ソウル特別市 鐘路区 鐘路3街 123-3
営:11:00~23:00
柔らかい肉質と上質な脂がジュワ~っ! 『マグッカンセンコギ 永登浦駅店』の「熟成サムギョプサル」

漢江(ハンガン)、汝矣島(ヨイド)にあるソウル最大級のデパート「ザ・現代 ソウル」あたりに行く予定がある人にオススメしたいのが、地下鉄1号線「永登浦」駅から徒歩4分程の場所にある『マグッカンセンコギ 永登浦店』。韓国旅行で一度は食べておきたいサムギョプサルを味わえます。

国産A等級プレミアム豚肉を21日間熟成させ、肉質を柔らかくした「熟成サムギョプサル」。鉄板で焼いたネギやキムチと一緒に、エゴマの葉に巻いて食べましょう。口の中で肉汁がジュワーッと広がり、最高のひと言! 合わせ味噌、わさび、塩辛などにつけて味変も楽しめます。韓国流の食べ方は、さらにビビン麺を追加して一緒に巻いて食べる方法。辛味と酸味が混ざり合って、味に深みが出ますよ。
●DATA
店名:マグッカンセンコギ 永登浦駅店
住:ソウル特別市 永登浦区 永登浦洞3街 10-38, 1~2F
営:12:00~24:00
(撮影・文◎加藤あやな)