ご飯の高さ約14.5cm! やっぱりボリュームがあった「麻婆豆腐定食」約1.7kg!

待つこと数分。目の前にやってきたのは、やはりデカ盛り! 期待を裏切らないダイナミック定食。というか、やっぱりデカ盛りじゃないですか…。兎にも角にも、まずは重さや高さを計測してみます。
直径24cmのラーメンどんぶりに盛られた麻婆豆腐は650g、直径15cmのお茶碗に山盛りのご飯は高さ約14.5cm、重さは813g、スープは107gにおしんこ7g、冷奴が66gでトータル1,717g(器の重さは除く)。おそらくご飯を大盛りにしなくても、1.3~1.5kgぐらいあったのでは…? さすが『蝦夷』、圧巻のボリュームです。

しかも、麻婆豆腐なのに冷奴がついてくるというダブル豆腐状態。この豆腐は…? と訊いてみたら、「あ~、うちの定食はどんなおかずにも冷奴をつけてるんですよ」と笑顔の伊藤さん。メニューにはスープおしんこ付き、と書かれていましたが、実際はご飯、スープ、おしんこ、冷奴付き、ということなんですね。
まずは麻婆豆腐をひと口。辛旨で、どこか懐かしい美味しさ。絹どうふはフルフルで、とろみもしっかりしていて、ほぼ噛まずに食べられる飲み物に近い食べ物。なのでボリュームはあるけれどスイスイ進みます。口の中が辛さでじわじわきたら冷奴を一口。辛い豆腐をメインに食べつつ、辛くない豆腐を箸休めにする、という不思議な状況です。これまでの人生で、麻婆豆腐と冷奴を定食の中で一緒に食べたことはなかったと思います。新鮮です。

「うちの麻婆豆腐は、わざとクセを出さないようにしているんですよ。どんなお客様が来ても美味しく食べられるよう、みんなが大好きな味、ちょっと濃いめの味にしています」と店主。だから、初めて食べたのに、どこか懐かしいと感じたわけですね。
「麻婆豆腐の中身は、絹豆腐、豚のひき肉、ネギ。タレはオイスターソースやみりんなどで作ります。隠し味に醤油ラーメンの醤油ダレを入れているのが特徴ですね」(伊藤店主)
ちなみに、他の『蝦夷』の店と同じレシピなんでしょうか? と尋ねると、「いえいえ。ラーメンだったらスープ自体全く違います。それぞれの店が独自の作り方をしています。うちの場合はラーメンのスープはブタガラ、鶏ガラをメインに煮干しや昆布などで作っています。それぞれの店を食べ比べてみると違いがわかると思いますよ」とのこと。

トータル1717gもあるので、完食するうえでのアドバイスを聞いてみました。「コメを冷やすのがコツ! アツアツだと大変だからね~」とのお答え。そして味変についても聞いてみたのですが…
「味変する人は見たことないですね~。もし辛さが足りない、という場合はラー油や七味だなどをお出ししますよ」と伊藤店長。何より、「気合いが一番!」だそうです。実際、ここまで量が多いと、気合いが一番ですホントに。
ちなみにお店の一番人気は「蝦夷ラーメン」(800円)。肉と野菜たっぷりのラーメンで、これに唐揚げ3個、半ライス、おしんこ、冷奴がついた唐揚げセット+550円が、セットの中ではぶっちぎりに人気があるとのこと。おそらく、これも余裕で総量1kg超えだと思われます。『蝦夷』でラーメンなどを注文する場合は、初めての場合は単品注文が吉。それで量がどれぐらいか分かったところで、麺やライス増量とか、セットメニューをプラスするのがいいと思います。じゃないと、とんでもない量がやってきます。
まとめ
今回の訪問で二代目、五代目、六代目と3店舗を制覇。次は坂戸市にある『三代目蝦夷』を食べに行きたいと思います!
「うちはそんなに大盛りじゃないですよ~」なんて言いつつも、1kg超えのメニューがさも当然のように出てくる『六代目蝦夷』。店主のノリも楽しいので、お邪魔にならない程度に会話を楽しむのもおすすめです。