鶏塩スープがコク深くて旨みしっかり!「鶏塩ちゃんこ鍋定食」1413g

鍋ができる間、店主に「ここにゴハンと味噌汁があるので自分でどうぞ~」と声をかけられます。そう、おかわり自由でセルフサービス。ゴハンを保温しているジャーは2つあり、この日はわかめゴハンと白飯がありました。味ご飯はある分だけ、中身も日によってかわるとのこと。なので、無くなる前にまずはわかめゴハンをちょっとだけ山盛りに。
味噌汁も具沢山のけんちん汁。鍋があるから、お味噌汁なくてもいい気もするけれど、1杯ぐらいならいいかな~、とよそい、鍋の登場を待っていると、グラグラ煮えたちゃんこ鍋が登場!

熱々でテーブルにきたけれど、まずは計測。直径19cmのちゃんこ鍋は814g、そして自らよそったのでやや大盛りのゴハンは353g、お味噌汁は246g。トータル1413g(全て器の重さは除く)。ランチで1.4kg超え。しかもゴハンおかわりOKの太っ腹。
「今日は鶏もも肉、白菜、ニラ、大根、ニンジン、エノキ、シメジ、長ネギ、豆腐、油揚げが入っています。鶏から脂が出ているので、コクがしっかり感じられますよ」と店主。野菜たっぷり、ヘルシーなお鍋だけれどこコクはしっかりしています。

小田原出身で、元ちゃんこ長でもあった店主。所属していた峰崎部屋のちゃんこの味に、自分流にちょっとアレンジを加えて、特製の鶏塩スープを作っているそうです。
「現役時代に応援してくれた地元の皆さんに感謝の気持ちを伝えたくて」と店をオープン。なので夜の営業時間は、常連さんや昔からの知り合いが店を訪れるそうです。
食べている間も、おそらくご近所の奥様がふらっとやってきて、大きな土鍋に盛られた、火を入れる前のちゃんこ鍋のセットを受け取っていました。「ここのちゃんこ鍋は本当に美味しいのよ~」と奥様。事前に自宅の土鍋を渡しての注文が可能なんだと思われます。

塩味で、鶏の脂はくどくないので、アゴを酷使することなく、すいすい食べられるちゃんこ鍋。鍋だけで814gあるのに、気がついたら具材ほぼ完食。となると、やはり鍋のシメ。白飯を軽くよそい、鶏肉から旨みも出てスタート時よりコクの増した汁の中に投入!
これがまた絶品で、お腹パンパンだけれど、美味しい。ほぼ飲み物だからスルスルと入っていきます。ゴハン追加で絶対1.5kg超えですが、完食しやすいデカ盛りです。アゴが疲れないし、脂でドスっと溜まるとかじゃないし、コク深いけれど優しい、そして気がついたら完食していました。

ちゃんこ鍋は、昼は定食で1500円ですが、夜は単品で1300円~。鶏塩のほかに牛ホルモンやカレー、豚味噌キムチなどもあります。夜の場合、雑炊トッピングは+250円、うどんは+200円です。
「実は唐揚げも人気メニューなんですよ」と店主。ランチには「わんぱく唐揚げ定食」(1000円)もあり、これもゴハン&味噌汁はおかわり自由。夜は単品メニューで3個500円、6個1000円です。
調査結果
ということで調査結果。元ちゃんこ長の作る、ランチ限定「鶏塩絶品ちゃんこ定食」は、1.4kg超えのデカ盛りメニューでした。しかし鶏とたっぷりの野菜だから、デカ盛りの中では意外と食べやすいことがわかりました。
ただし、締めのゴハン投入を最初から計算して、お茶碗1杯目は軽めに。あと、小上がりの座敷席で食べるなら、靴は履きやすいものを。お腹パンパンの状態で屈んで靴ひも結ぶのって、すっごく大変だから! 次回はスポッて脱げて履ける靴でまた食べにきます!
(取材・文◎いしざわりかこ)