思わずニヤッとしてしまう大盛り!「豚バラ生姜焼(ごはん大盛り)」高さ15cm、重さトータル921g

目の前に置かれたのは、いい焼き具合の生姜焼き&キャベツの千切り、そしてこ~んもりと盛られたツヤツヤのゴハン。具沢山の豚汁、カップサラダ、この日の小鉢はゼンマイのビビンバ風。
「コシヒカリのお米は北陸や新潟、山形など、お米屋さん厳選のコシヒカリを使っています。火の調整などその日によって炊き方は変えているんですよ」。と話すのは店主の國武隆和さん。ゴハンは多い日で60kgたいているとのこと。ちなみにゴハンは白米と玄米が選べるそうです。

重さを計測したところ、ゴハンは直径11.5cmのお茶碗に高さ約15cm、重さは541g。生姜焼き&キャベツは直径17cmのさらに147g、豚汁は直径11cmのお椀に154g(全て器の重さを除く)。小鉢も入れてトータル921gなので、ゴハンの高さはすごいけれど、全体量としては残さず食べ切れるボリュームです。

生姜焼きの定食ですが、豚汁は具沢山で、サラダ、小鉢、キャベツの千切りなど、野菜たっぷりでヘルシーな印象。生姜焼きはほんのり甘く、豚汁も麦味噌で野菜の甘さが立っているので、七味をちょっとだけ入れるといいバランスに。全体的に、じわっと優しさを感じる味わいです。

ところで、どうしてゴハンをこんなに高く盛り付けるようになったんですか?
「ここは20年前にオープンしたんですが、学校の前だから若い人、一人暮らしの学生さんが多いんですよ。音大だから朝から晩まで学校で、中々食事には気を配れない子も多い。なのでうちに来た時は素材、食材の数を、10~15品は食べさせてあげたい、という気持ちからです。うちは定食屋なので、ここでごはん、おかず、お味噌汁で15品食べられれば、トータルで1日20品目に近づける。せっかく食べてもらうなら、ゴハンも満足できる量を、ということで始めたんですよ」。なるほど。店主の親心、みたいなものなんですね。

玄米ご飯の普通盛りと並べたら、お茶碗はほぼ同じくらいの直径ですが、大盛りはおそらく1.5~1.8倍ぐらいの大きさ。この玄米ご飯、もちもちしていてとっても食べやすい。玄米ご飯のかなりの割合でアルデンテ? 固くてよく噛まないと~、ってイメージでしたが、プロが炊くとこんなにもっちりなの? と思うほど程よい硬さです。
もちろん生姜焼きや唐揚げ、豚汁とも好相性。おかずが何であろうと、玄米ご飯、ありです!

優雅に見えて、実は体力勝負な面もある音大生にとって、栄養バランスよく、お腹いっぱいになってほしいという店主の気持ちから生まれた、高さ約15cmのごはん大盛り。
洗足学園の在校生はもちろん、20年前に学生だったOG、OBにとってもおそらく懐かしい店だと思われる『米cafe BOX』ですが、実は計画道路の都合上、2023年3月ごろに一度立ち退きになりそう、とのこと。
実は洗足大学のキャンパス内にもお店を出しているとのことですが、さすがに学生・関係者以外は入れないので、一般の人は学校の向かいにあるこっちじゃないと味わえない。一時立ち退きのタイミングはまだ未確定なので、食べに行くならは今年中に行くのがおすすめですよ。
(取材・文◎いしざわりかこ)