
あげパンは大田区・鵜の木が発祥
幅広い世代が給食で食べた覚えのある「あげパン」。もともとは、東京都大田区の鵜の木で生まれたのをご存じですか?
戦後間もない昭和27年は、給食を楽しみにしている子どもが多かった食糧難の時代でした。しかし、この年はインフルエンザが大流行。休んだ子どもたちにも硬くなった給食のコッペパンをおいしく食べてほしいという願いを叶えるため、鵜の木の嶺町小学校で調理師をしていた篠原常吉氏が思いついたメニューだったのです。
このあげパンは子どもたちに大好評で、篠原氏が調理師の勉強会で発表したところ、日本中の給食で食べられるようになったのだとか。そんな“思いやり”が生んだ懐かしのあげパンを手軽に買えるのが、鵜の木にある「東京あげパン」というあげパン専門店です。