白髪ねぎとチャーシューが花のよう! 見た目も美しい「チャーシューめんW乗せらーめん」シラガネギトッピング

待つこと数分、目の前に出てきたのは、チャーシューが花びら、白髪ねぎがおしべ&めしべ? とってもフラワーな一杯。真っ赤なテーブルの上に咲いたゴージャスな花、という感じです。
早速計測。直径26cmの一般的な丼より一回り大きな大盛り用の丼に、高さ約18cm。重さは1819g(器の多さを除く)。やはり2kg近くあるのか~。となると、小チャーハン追加注文をするのは次回に持ち越しです。

そして山盛りラーメンお約束の質問。どこから食べればいいの? 「最初はね、こうして食べるといいですよ」と教えてくれるのはお店の代表取締役の西川弓さん。チャーシューを一枚とり、その中央に白髪ねぎを置いてくるっと包んでくれました。

包んでもらったのをそのまま食べると、柔らかなチャーシューの中からシャキシャキのネギ。ネギ自体のピリッと、そしてかかっているラー油のピリッとのダブル効果が程よいアクセントとなっていて美味しい~!
普段はもやしタワーの山盛りラーメンを食べているけれど、白髪ねぎのトッピングがおすすめな理由、納得です。チャーシュー8枚もあるんだから、まずは白髪ネギとのマリアージュ? 山盛りを楽しまねば!

「麺は中太、ストレートと縮れの中間ぐらいで、茹で前で並が180g、大盛だと360gになりますね。スープは豚骨と鶏ガラ。タレは醤油です。うちのラーメンの特徴は、背脂とボリューム。背脂は多いけれど、他と違うのは、背脂を柔らかく煮て、溶け出した透明な油は取り除いていることですね。固形のギリギリを見極めて雪が降り積もるように振っています。溶け出した油を省くことで、脂があってもあっさり、こってりしていない味わいになるんですよ」と西川さん。
確かにスープを見ると、背脂チャッチャ系のラーメンでよく見る透明な油の層がない。そして澄んでいる。この絶妙なバランスを作れるのは、20年クラスのベテラン料理人さんじゃないとできないとのこと。確かな技術とこだわりを感じさせられます。

スープを味わうと、確かにキリッとスッキリ。背脂たっぷりなのにしつこくない。「実はスープのタレは塩っ辛くしているんですよ。脂が甘いので、甘いとしょっぱいの相乗効果を狙って。みそ味・塩味のラーメンともに、脂に負けないバランスにしているんです」。
なるほど。脂が多いだけだと甘さが勝ってしまうところを、タレでキリッと引き締めているんですね。それでくどくならないのがプロの技。ちなみに、スープから省いている、透明になった油はリサイクル業者に渡しているとのこと。無駄にしてないのも立派です!

元々は、先代が屋台のラーメンからスタートして創業48年。浅草には28年前から店を構えたとのこと。店内には先代が屋台と一緒に写っている写真が飾られています。
ちなみに、ランチタイムはライス無料サービス。なので「チャーシュー&ネギをゴハンに乗せて食べるのもおススメですよ」とのこと。それを先に知っていれば、麺は並のままで、前半は澄んだスープ&麺、後半はとろっとろになったスープ&ゴハンでシメ、にするのもよかったかも。男性客が多かった理由、これもあるのかも?
そして、店の公式通販サイトでは、「醤油とんこつラーメンセット2食セット・特性メンマ付き」(1980円)などのラーメンセットのほか、「手作り辣油」(250ml 1000円)や「自家製チャーシュー1本」(1kgブロック3200円)などを販売中。浅草は遠い、という人には通販で取り寄せるのもオススメです。
醤油タレがしっかり効いた、しゃきっとしたスープに中太麺、そしてピリッと感がたまらない白髪ネギに薄切りで食べやすい豚バラチャーシュー。約1.8kgのボリュームですが、卓上にあるニンニクや豆板醤、ラー油などで味変を楽しみつつ完食! 背脂たっぷりだけれど、なぜかスイスイと食べられるのは白髪ネギ効果もありそう。ほんのり甘さと辛さ、そしてしっかりとした旨みの唯一無二なハーモニーに、幸せな気持ちになれるラーメンでした!
(取材・文◎いしざわりかこ)