日本で50年以上愛されてきた「リープフラウミルヒ<マドンナ>」

ドイツと聞くとビールのイメージが強い国ですが、ワイン造りも盛んです。ドイツのファルケンベルク社は1786年創業の220年を超えるワイナリーで、フランクフルトの南西にあるヴォルムスという町にあります。この地域では聖母教会の修道僧の作るワインが格別で「リープフラウミルヒ(聖母の乳)」と呼ばれ、その聖母教会のぶどう畑を受け継いだのがファルケンベルク社でした。

実際に飲んでみると、ぶどうの果実をしっかり感じるフルーティーな香りと味わいです。適度な酸味も楽しめるので、ワインを飲み慣れていない人もおいしく飲めそう。まさにデイリーワインという感じがあって、個人的にもお気に入りの1本です。

どちらかというと甘めだったので料理とは合わせづらいかと思いきや、意外にもピリ辛の料理との相性がいいんです。エビチリやカレーなどの辛みをマドンナの軽やかな甘さが上手く包み込んでくれます。
フランスで19年連続1位の「バロン ド レスタック
![「バロン ド レスタック ボルドー ルージュ[赤]」(1350円)の「レスタック」は、創業者のファミリーネーム「カステル(CASTEL)」を逆さにして作った造語。逆立ちしてでも飲みたくなるようなブランドにしたいという想いが込められている](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2020/11/20201204-syosinshawine11.jpg)
フランス国内で圧倒的人気を誇るのが、カステル社の「バロン ド レスタック」です。19年連続で年間販売数量1位を誇り、リーズナブルに高品質な味わいが楽しめることが人気の理由。ボルドーワインといえば高級酒のイメージだったのを、同社が変えたといっても過言では有りません。1949年にボルドー地方で創設され、いまではモロッコやチュニジアにもぶどう畑を所有しています。

バロン ド レスタックのラベルにはフランス語で「オーク樽で熟成させた」と明記されています。カステル社の樽熟成庫には常時約5万個の樽があり、これは欧州最大級。試飲すると、最初はカシスのような赤い果実の風味があるのですが、あとからほどよい樽香が広がり、1500円以下で買えるワインだとは思えないクオリティの高さです!

“キング・オブ・ボルドー”と呼ばれる濃厚な赤ワインに合わせたいのは、やっぱり肉料理。ローストビーフやハンバーグなどと組み合わせれば、完璧なマリアージュが楽しめます。