世界150か国以上で愛飲される「フレシネ」で乾杯

乾杯といえばやっぱりスパークリングワイン。スパークリングワインのなかでも世界で一番売れているのが「フレシネ」です。手摘みで収穫したぶどうを使用し、1974年にはスペインで初めて空気圧搾法を採用。この圧搾法によって、クリーンで雑味のない果汁を抽出しています。
フレシネは「カヴァ」と呼ばれる種類のお酒で、スペインの特定地域でシャンパンと同じ瓶内二次発酵で作られています。昔は洞窟(カヴァ)で熟成されていたことからそう呼ばれるようになりました。最低でも9か月、フレシネ コルドン ネグロの場合は18か月以上眠らせてから出荷されています。

フレシネ コルドン ネグロは柑橘系の香りが感じられ、泡立ちがきめ細やかでクリーミー。辛口で酸味があり、後味にはほんのり甘みも感じられます。とにかくクセが少ないスパークリングワインなので、食前酒としてはもちろん、食中酒としてもぴったりです。

ちなみにおすすめのマリアージュは、魚介のカルパッチョ、ローストチキン、パエリア、ピザといった洋食のほか、天ぷらやカキフライにも合うとのこと。バゲットの上に焼き鳥をのせて、オリーブオイルをかけるだけの簡単おつまみとの相性もいいです。
日本で一番売れているポルトガルワイン「マテウス ロゼ」

世界120か国以上で販売されるポルトガルワインの「マテウス ロゼ」は、ポルトガルから輸出されるワインの約4割を占めています。日本で飲まれるポルトガルワインのなかで一番売れている銘柄で、スーパーで見かけたことがある人もいるはず。

近年、世界的にロゼワインがブームで、その火付け役ともいえるのがマテウス ロゼだと言われています。1942年に創業されたポルトガルのワイナリー「ソグラペ社」が手掛けており、2015年には世界ワイン・アンド・スピリッツ・ジャーナリスト協会(WAWWJ)が選ぶ「世界トップワイナリー 100」で1位に輝きました。

マテウス ロゼは、ラズベリーやキャンディのような甘い香りが立ち、味わいもやや甘め。泡立ちは控えめでまろやかなので、優しい印象を受けます。ロゼというと、以前は食前酒のイメージが強いお酒でしたが、シーフードやサラダのような軽めの食事はもとより、中華やタイ料理に合わせてみるのもアリだそう。華やかさのあるロゼなので、家呑みのレベルをグッと引き上げてくれそうです。