サンドイッチは具材たっぷりで食べ応え満点!

「卵とツナのサンドセット」はモーニングにはもちろん、おやつやランチにもぴったり。ビッグサイズのロールパンサンド2個にサラダとコーヒーが付きます。
コーヒーは創業から同じ珈琲豆屋によるオリジナルブレンドで、変わらない味わい。すっきりとした酸味の中に、ほどよい苦味と甘みが漂います。

「これでもか!」とこぼれんばかりにサンドされたフィリングは、クリーミーな卵としっとりなめらかなツナ。どちらもパンに負けないほどの存在感を放っています。
大きめのロールパンは軽くトーストされていて、かぶりつくと外がカリッ、中はふわふわ。素朴な味わいながら、具とのハーモニーは絶妙です。何気なく添えられたキャベツのサラダも美味しい。程よい酸味のフレンチドレッシングが、シャキシャキのキャベツの旨さを引き立てています。
ビターでちょっぴり妖艶な「コーヒーゼリー」

昭和時代から引き継がれたレトロスイーツも、別腹で食べたくなります。チョコレートパフェやケーキなど悩むところですが、ここは前から気になっていた「コーヒーゼリー」をチョイス。ノスタルジックなグラスに、ゼリーとコーヒーフレッシュ、アイスクリームが三層になっています。
ゼリーは深煎りコーヒーの味そのまま! ネルドリップで淹れたこだわりアイスコーヒーを一晩寝かせて作っているそうで、ほろ苦くて弾力もしっかり。お好みでガムシロップをかけていただきます。
バニラビーンズたっぷりのアイスクリームは、新宿の老舗アイスクリーム屋さんの手づくりで、風味豊か。クリームソーダやコーヒーフロート、チョコレートパフェにも使われているそうです。

ケーキ狙いのファンも多いそうで、その味わいに興味津々。この日は思ったよりボリューミーなサンドイッチに、ケーキまでたどり着けなかったのが残念です。
そこで、ショーケースをチラッと見にいってみました。ショートケーキやモンブランなど、艶々したホイルをまとったケーキは、色っぽさはありませんが、サイズが大きめで食べ応えがありそう。一番人気は素朴な味わいの「アーモンドミルクのケーキ」だそう。次回はぜひ、味わってみたいですね。

お会計もクラシカルなカウンターで。今ではすっかり見なくなった懐かしのピンクの公衆電話も鎮座しています。階段を上り外へ出ると一気に現世に戻され、名残惜しさがこみ上げます。こんな優雅なモーニングを味わえば、素敵な1日が過ごせそうです。
『らんぶる』は、新宿という街で歴史を重ねてきた名店ならではの迫力があります。おいしいコーヒーやフードメニューとともに、至福のひとときを過ごしてみませんか。若かりし頃に通った人は、あの頃の甘酸っぱい思い出が蘇ってくるかもしれません。
(取材・文◎大山ユミ)
●SHOP INFO

店名:名曲・珈琲 新宿らんぶる
住:東京都新宿区新宿3-31-3
TEL:03-3352-3361
営:9:30-23:00(L.O.22:30)
休:無し